2024年度地球さんご賞 しずおか実行委員会受賞作品

先に募集しておりました「第2回地球さんご賞しずおか作文コンクール」の入賞者を発表いたします。
地球さんご賞しずおかは小中学生の皆さんが、地球環境について文章を書くことで、かけがえのない命や地球環境の現在と未来や大切さを考え、みんなで次の世代へより良い地球を渡したいことを主な目的として開催しております。2024年(令和6年)年7月から同年9月13日(金)まで作品を募集し合計143点ものご応募をいただきました。

受賞作品

最優秀賞

氏名作品名所属
井出 琉那清流に咲く梅花藻富士市立吉原第三中1年
岡崎 右京人間がぜつめつきぐしゅにならないように静岡サレジオ小4年
内田 絆太地球さんへ、人間さんへ富士宮市立黒田小3年

優秀賞

氏名作品名所属
蓑 旺佑山と川に囲まれて富士市立富士川第一中2年
久保 二千羽一歩踏み出す富士市立吉原第三中3年
松嵜 香乃「地球の危機」静岡雙葉中3年
竹澤 璃月共存静岡市立両河内小中9年
中山 明里大切なものを守るために静岡市立両河内小中8年
加藤 光貴岳南地域の財産富士市立吉原第三中3年
平岩 心華大好きな海を守るために焼津市立豊田小5年
森谷 陶人「強い命、弱い命」静岡サレジオ小5年
新井 夢菜水と虫にもありがとう菊川市立堀之内小1年

入選

氏名作品名所属
山下 瑚夏持つべきもの富士市立吉原第三中3年
山本 絆奈本当に地球は青いのか富士市立吉原第三中3年
山梨 晃住まわせてもらう責任静岡市立清水飯田中3年
坂本 唯愛守るべきもの御前崎中3年
島田 結愛地球さんのおそうしき富士宮市立富士宮第一中3年
中村 健伸地球温暖化対策について私ができること常葉大学附属菊川中1年
吉田 帆花「今の日本」を良くするために静岡市立清水飯田中3年
清水 鈴華六年先の私へ浜松市立高台中1年
久保田 咲穂水を当たり前で平等なものに富士市立吉原第三中2年
廣瀬 萌果悪魔のチケット富士市立吉原第三中3年
髙田 嘉莉奈見守る地球静岡市立清水第六中2年
篠崎 こう愛環境と私たち常葉大学附属菊川中1年
鷺坂 実和何故私がこの作文を書くに至ったのか静岡市立清水第六中3年
金 唯河しずまえマイバッグ静岡サレジオ小4年
勝亦 翔真富士山と神田川静岡サレジオ小4年
飯田 隼士ごみを減らしてきれいな海を守りたい静岡市立清水興津小6年
中西 海斗地球さんへ藤枝市立岡部小3年

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最優秀賞

清流に咲く梅花藻

富士市立吉原第三中1年 井出 琉那

   “バイカモ”と聞いて、何のことかわかりますか。
   私は、三島の源平川に遊びに行ったことを祖母に話しました。すると祖母が、
「ミシマバイカモを観てくるといいよ。」
と、言いました。私は、鳥のカモのことだと思い、
「カモ?めずらしい種類なの?」
と、聞き返すと笑ってこう教えてくれました。「きれいな水草だよ。自分で調べてみたら。」と、勧められ、源平川の帰りに梅花藻の里を訪れてみました。小さな公園で水が湧くきれいな所でした。水の中に糸状の細い葉をつけた水草が一面に広がり、水面に小さな白い花が咲いていました。この水草が祖母が教えてくれた梅花藻でした。調べてみると、とてもデリケートで、水温が低くきれいな水でしか自生できないそうです。
   私の住む富士市も、水が湧ききれいな川や水路がたくさんあります。私の住む所にも梅花藻が自生しているといいなと思い、探してみることにしました。
   私がいつも友達と遊んでいる水路を探索しました。きれいな水草が生えていることは知っていましたが、まさかそれが梅花藻だったのかとおどろき、同時に発見した喜びもありました。丁度花が咲く頃で、水面に白い花が咲いて、とても愛らしく感じました。梅花藻が生息しているということは、私の地域もきれいな水に恵まれているんだと思いました。
   私が調べた中で今泉の法雲寺は、境内を流れる川にはホタルや清流の生き物が住み、梅花藻も咲いているまちの駅です。訪れてみると一番きれいな梅花藻を観ることができました。近所の人が湧水を汲みにくるほどきれいな水で、水辺の環境もよく、ごみやかれた葉、変色した藻などがなく、手入れもされて守られ大切にされているのだと感じました。
   梅花藻はとてもデリケートな水草です。近頃、毎日のように熱中症警戒アラートが出て、猛暑が続いています。水温も高くなってしまうと、梅花藻は自生できなくなってしまいそうだなと感じました。梅花藻の里や法雲寺のように、水辺環境を守っていきたいという人の思いがなければ、きれいな水辺環境が今後減っていってしまうのではないかとこの梅花藻を通して危機感を覚えました。探索した中で、茶色く変色した梅花藻や水草がたまった所もありました。川の中におかしの袋や空きカンが落ちていて、そういうのも水辺環境が悪くなってしまう原因の一つかなと感じました。水がきれいな地域に住んでいることは、幸せなことです。環境を大切にしていくために、私ができること、ごみ拾いから始めようと思います。

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最優秀賞

清流に咲く梅花藻

富士市立吉原第三中1年 井出 琉那

   “バイカモ”と聞いて、何のことかわかりますか。
   私は、三島の源平川に遊びに行ったことを祖母に話しました。すると祖母が、
「ミシマバイカモを観てくるといいよ。」
と、言いました。私は、鳥のカモのことだと思い、
「カモ?めずらしい種類なの?」
と、聞き返すと笑ってこう教えてくれました。「きれいな水草だよ。自分で調べてみたら。」と、勧められ、源平川の帰りに梅花藻の里を訪れてみました。小さな公園で水が湧くきれいな所でした。水の中に糸状の細い葉をつけた水草が一面に広がり、水面に小さな白い花が咲いていました。この水草が祖母が教えてくれた梅花藻でした。調べてみると、とてもデリケートで、水温が低くきれいな水でしか自生できないそうです。
   私の住む富士市も、水が湧ききれいな川や水路がたくさんあります。私の住む所にも梅花藻が自生しているといいなと思い、探してみることにしました。
   私がいつも友達と遊んでいる水路を探索しました。きれいな水草が生えていることは知っていましたが、まさかそれが梅花藻だったのかとおどろき、同時に発見した喜びもありました。丁度花が咲く頃で、水面に白い花が咲いて、とても愛らしく感じました。梅花藻が生息しているということは、私の地域もきれいな水に恵まれているんだと思いました。
   私が調べた中で今泉の法雲寺は、境内を流れる川にはホタルや清流の生き物が住み、梅花藻も咲いているまちの駅です。訪れてみると一番きれいな梅花藻を観ることができました。近所の人が湧水を汲みにくるほどきれいな水で、水辺の環境もよく、ごみやかれた葉、変色した藻などがなく、手入れもされて守られ大切にされているのだと感じました。
   梅花藻はとてもデリケートな水草です。近頃、毎日のように熱中症警戒アラートが出て、猛暑が続いています。水温も高くなってしまうと、梅花藻は自生できなくなってしまいそうだなと感じました。梅花藻の里や法雲寺のように、水辺環境を守っていきたいという人の思いがなければ、きれいな水辺環境が今後減っていってしまうのではないかとこの梅花藻を通して危機感を覚えました。探索した中で、茶色く変色した梅花藻や水草がたまった所もありました。川の中におかしの袋や空きカンが落ちていて、そういうのも水辺環境が悪くなってしまう原因の一つかなと感じました。水がきれいな地域に住んでいることは、幸せなことです。環境を大切にしていくために、私ができること、ごみ拾いから始めようと思います。

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最優秀賞

清流に咲く梅花藻

富士市立吉原第三中1年 井出 琉那

   “バイカモ”と聞いて、何のことかわかりますか。
   私は、三島の源平川に遊びに行ったことを祖母に話しました。すると祖母が、
「ミシマバイカモを観てくるといいよ。」
と、言いました。私は、鳥のカモのことだと思い、
「カモ?めずらしい種類なの?」
と、聞き返すと笑ってこう教えてくれました。「きれいな水草だよ。自分で調べてみたら。」と、勧められ、源平川の帰りに梅花藻の里を訪れてみました。小さな公園で水が湧くきれいな所でした。水の中に糸状の細い葉をつけた水草が一面に広がり、水面に小さな白い花が咲いていました。この水草が祖母が教えてくれた梅花藻でした。調べてみると、とてもデリケートで、水温が低くきれいな水でしか自生できないそうです。
   私の住む富士市も、水が湧ききれいな川や水路がたくさんあります。私の住む所にも梅花藻が自生しているといいなと思い、探してみることにしました。
   私がいつも友達と遊んでいる水路を探索しました。きれいな水草が生えていることは知っていましたが、まさかそれが梅花藻だったのかとおどろき、同時に発見した喜びもありました。丁度花が咲く頃で、水面に白い花が咲いて、とても愛らしく感じました。梅花藻が生息しているということは、私の地域もきれいな水に恵まれているんだと思いました。
   私が調べた中で今泉の法雲寺は、境内を流れる川にはホタルや清流の生き物が住み、梅花藻も咲いているまちの駅です。訪れてみると一番きれいな梅花藻を観ることができました。近所の人が湧水を汲みにくるほどきれいな水で、水辺の環境もよく、ごみやかれた葉、変色した藻などがなく、手入れもされて守られ大切にされているのだと感じました。
   梅花藻はとてもデリケートな水草です。近頃、毎日のように熱中症警戒アラートが出て、猛暑が続いています。水温も高くなってしまうと、梅花藻は自生できなくなってしまいそうだなと感じました。梅花藻の里や法雲寺のように、水辺環境を守っていきたいという人の思いがなければ、きれいな水辺環境が今後減っていってしまうのではないかとこの梅花藻を通して危機感を覚えました。探索した中で、茶色く変色した梅花藻や水草がたまった所もありました。川の中におかしの袋や空きカンが落ちていて、そういうのも水辺環境が悪くなってしまう原因の一つかなと感じました。水がきれいな地域に住んでいることは、幸せなことです。環境を大切にしていくために、私ができること、ごみ拾いから始めようと思います。

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最優秀賞

人間がぜつめつきぐしゅにならないように

静岡サレジオ小4年 岡崎 右京

   ぼくは、タガメが好きです。なぜ好きかというと、カマが大きくて、ぼくの好きなカマキリみたいだからです。ふだんは、えものを待つために水草にかくれ、えものがきたら左右のカマをすばやく動かし、えものの体をおさえて動かないようにしてからぼうのような口をえものにさして、体えきをストローでのむようにしてえいようをすい取っています。そんな場面をテレビで観て、かっこいいと思いました。
   ぼくはそれをじっさいに見てみたくなったので、タガメをつかまえて、かってみたいと思いました。そこでインターネットや本を使っていろいろ調べてみました。昔は田んぼでよく見られた水生昆虫でしたが、近年、田んぼで農薬が使われたりコンクリートのだんさができて自然がへって、水の中に入れなくなってそのまま死んでしまったりすることが分
かりました。東京や神奈川ではぜつめつしてしまったということも知りました。静岡にはタガメがいるかどうか調べてみたら、浜松の山おくにいることが分かりました。そこで、浜松にタガメをつかまえに行きたいと話をしてみたら、お父さんに
「ただでさえへってきているのにつかまえたらもっとへるし、せまい水そうでかうということは、死んでしまうことになるからかうのはかわいそうだ。」
と言われました。それを聞いて、かうことよりもふやすためにどんなことをしていけばいいかを調べることにしました。
   タガメが自然にふえるようにしていくには、
かんきょうをよくすることが必要です。たとえば池を造ったり、さんらんするための木を池にさしたりする必要があります。そんな時に間ばつ材を使うことが出来ると思いました。
また水草もふやし、かくれてえものをつかまえることが出来るようにすることも大切です。
タガメのてんてきであるカラスから身を守るために、タカのもけいを使ってカラスが来れないようにします。それにえさになるカエルや魚たちも住めるようなかんきょうが大切です。そんなことを調べていくと一番大切なのは、水だということが分かりました。
   人間が水をよごしかんきょうをあらしたのだから人間がせきにんをもち、かんきょうをととのえていかないといけないと思います。
タガメは、ぜつめつきぐしゅになっています。
ほかにもぜつめつきぐしゅになっている生き物がたくさんいます。人間が今、本気でがんばらないと人間もぜつめつきぐしゅになってしまうと思います。

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最優秀賞

地球さんへ、人間さんへ

富士宮市立黒田小3年 内田 絆太

 地球さん
海であそばせてくれてありがとう

 地球さん
公園とかをたくさんつくらせてくれて
ありがとう

 地球さん
いつもしずかにみまもってくれて
ありがとう

 人間さん
海にごみをすてないでください

 人間さん
木をたくさん切るのはやめてください

 人間さん
ぼくは、いつもしずかだけど
あなたたちをおこっているよ

 地球さん
さいきんあつい気がするよ

 人間さん
ぼく、さいきんねつっぽくて苦しいよ

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優秀賞

山と川に囲まれて

富士市立富士川第一中2年 蓑 旺佑

   みなさんは、野田山と富士川をご存じだろうか。富士川の西側には、野田山がそびえている。富士山や駿河湾が一望できる標高四七〇メートルの山で、頂上付近にはキャンプ場が整備されている。
   一方、富士川は一級水系の河川であり、日本三大急流の一つに数えられている川である。
かつては、日本の動脈といわれていたように、
東海道の通り道であったことから、富士川渡船や舟運の拠点として栄えた。大雨が降った時に、富士川橋から川を見下ろすと、息をのむくらいの茶色い濁流をよく目にする。
   このような山と川に囲まれた土地で、僕は暮らしている。しかし、近年の猛暑や大雨が示しているように環境が変化してきていることを実感している。
   僕が幼い頃は、自宅の駐車場付近には沢蟹がいた。自宅の裏山には、水源がありその周辺にも、多くの沢蟹が生息し水遊びをした記憶が残っている。しかし、その土や草で覆われていた水源の水路の土手は、いつの間にかコンクリートで覆われ、沢蟹はほとんど見られなくなった。生物が生きていける環境が、段々と少なくなってきているのだ。環境の保全と、水害や土砂災害防止のコンクリートの設置、どちらを優先させるべきか考えさせられる。さらに、以前は夜になると山からフクロウの鳴き声をよく耳にしていたが、現在はあまり耳にしなくなった。僕は、こうした身近な生物のちょっとした変化に気付く機会が多くなったと実感している。
   また、僕の祖父母は裏山で先祖の代からみかんを生産している。みかんの病害を予防するために年間スケジュールを組んで薬剤を散布している。しかし、予想もできない突然の大雨により予防を中止せざるを得ない日がある。みかんの葉が濡れていると予防ができないのである。私たちの食べ物の生産にも影響
が出ている。このようなことからも、環境の変化を感じている。
   そして、僕が通学している中学校は、富士川の土手の横に建っているため、大雨で川が氾濫するなど想定外のことも考えると恐怖を感じる。雨が降った際、通学路にも水が勢いよく流れている箇所もある。この異常な気象も人間が作り出しているものだと考えると、複雑な気持ちになる。
   誰かが自分の利益や私欲のために環境を破壊する。これはポイ捨てから大規模な森林伐採まで様々なものがある。誰かが「まあいいや」と思うたびに、生物や植物が生きていける環境が狭まり、生物が死んでしまうと思うと心が痛い。
   僕は、自然豊かな環境に暮らしているからこそ、生き物や植物の変化を感じ取れるこの感覚を忘れないようにしたい。この身近に感じる環境の変化から、環境保全の意識を持ち続け、故郷を守っていきたい。

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優秀賞

一歩踏み出す

富士市立吉原第三中3年 久保 二千羽

   通学時、私は必ずポイ捨てされたゴミを見る。道路、歩道、花壇など、どこを見てもタバコの吸殻やペットボトルが落ちている。それを見る度私は、何となくモヤモヤした気持ちになる。
   ある日、いつものように友達と下校しているとカレーのルーが落ちていた。友達と笑いながら、
「なんでカレーのルー捨てるんだろう。」
「さすがに落とさないよね。」
と言いながらその場を通り過ぎた。その時は笑ってただ通り過ぎただけだったけれど、後になって考えれば拾えば良かったなと後悔が残った。
   次の日も、また次の日も落ちていた。そのことを母に話すと、
「拾ってくればいいじゃん。」
と言われた。けれど、私は汚いものを素手で触ったり、家まで持って歩くことに抵抗がある。
   しかし、たまに母と通学路を通ると
「ゴミ拾って帰ろ。」
と言い、母は私とは違い、タバコの吸殻やペットボトルを手が塞がるまで拾う。それを見て私は、よく触れるなという気持ちもあるけれど、私もゴミを進んで拾えるようになりたいという気持ちが出てくる。けれどまだ一歩が踏み出せていない。
   私はゴミを拾える母の気持ちと、ゴミを拾えない私の気持ちの違いが気になり母に聞いてみた。すると、
「いつ通ってもあの道にはたくさんゴミがある。だから、ここを歩く時には拾うようにしてる。パパもそうだよ。多分、私とパパが拾わないといつまでたってもゴミはなくならない。それに親としては子どもが毎日通う道にゴミが溢れているのは耐え難い。」
と言われ、私は母にはゴミを拾わなければいけないという使命感があるんだなと感じた。
それに、たまにポイ捨ての話をすると
「一日一個でもいいから、ゴミを拾ってきなさい。」
というのは、私たちのためでもあったんだと気づいた。
   たった五分の私の通学路。この短い距離だけでも私がきれいに保ちたいという使命感が湧いてきた。
   夏休みが明けたら、ゴミ拾いができる人になるために、私は一歩踏み出す。
   この小さな親切が地域の方や、後輩に届いて欲しい。

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優秀賞

「地球の危機」

静岡雙葉中3年 松嵜 香乃

   雨が急にザーッと降ってきた。傘をさしても役に立たず、びしょぬれの私は急いで家に向かった。全身を大きなタオルで拭き、濡れた制服をハンガーにかけて着がえを済ませた。
テレビをつけると、住んでいる地域に真っ赤な線状降水帯が連なっている様子を観て、大声で母を呼んだ。間もなくして目の前が白くなるほどの大雨が降り出した。母は、
「温暖化で気候も変わり、急な強い雨が増えるから災害のことも考えないといけないね。」
と言った。
   私たちの体の三分の二が水分で、体の中をめぐり保っている。地球の表面も三分の二は水、海、川、湖からなり、そのような惑星は太陽系の中では地球だけ。水のおかげで植物も動物も人間も生きていける。しかし、四十六億年前、誕生したばかりの地球には水はなく、表面が数千度以上の高温だったため、水蒸気が発生したことや宇宙から水分を含んだ無数の小惑星が飛んできて、ぶつかった時にもたらされたと聞いた。現在は水の循環を変化させ、地球規模で極端な高温や大雨、乾燥などを発生させ地球温暖化をはやめていることを真剣に考えなくてはいけなくなった。気温が上がり空気中に含まれる水蒸気の量が増え、海水温が上昇した海水は次々雨雲を発生させ、特定の地域では激しい雨が降る。近年の豪雨も海水温の上昇が原因とされている。
温暖化が進むと、大雨の回数も増えていく。
赤道近くの暖かい海で生まれた低気圧は太陽の光で温められ、大量の水蒸気を含んで上昇し発達させ、スーパー台風となる。人為的災害を起こさないためにも温暖化を考えて行動することが必要だが、朝起きて学校生活の中で私一人が頑張っていては何もならず、友達、日本、世界の皆に協力や認識を深めてもらいたい。パリ協定のように二酸化炭素の削減目標を掲げても具体的な行動として、子供から大人まで当たり前のように節約したり、食品ロスを削減し、マイ箸、エコバッグなどのゴミ削減に務めることが当たり前にならなければいけない。地球温暖化は全ての国に影響を与える。国が協力して対策に努めなければならない。二酸化炭素上昇、温室効果ガスを沢山出しているのは豊かな国。社会の進化、発展に多くの知識、技術を持っているのだから二酸化炭素削減になるシステムができるだろう。人間の生活への富を考えるのは一度やめて、地球規模で本気で考えたい。
   祖父はしっかり焼いた魚は胃まで食べ、祖母は残った少量のゴミは畑に入れる。土にしっかり栄養が入り、畑の野菜は元気においしいものとなる。雨水がたまれば暑い日に水をまき、涼をとる。地球を私達の生活の場としてお借りしていると思いながら生活しても良いだろう。能登の地震、台風十号の豪雨災害は私達人間に向けての忠告のように聞こえてくる。

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優秀賞

共存

静岡市立両河内小中9年 竹澤 璃月

   私が住む地域は空気が澄んでいて、四方は山に囲まれており、川が流れている。山は季節ごとに色が変わり、春には新緑、秋には紅葉、どれも素晴らしい景色が見られる。川は毎年夏になると地域の外からも川に入るためにやってくる人がたくさんいる。それは過疎化が進む私の地域では嬉しいことだ。しかし、私は複雑な気持ちになっている。
    私の住む地域の自然の豊かさなどがいろいろな人に伝わり、来てくれることは嬉しいことだが、それによってポイ捨てなどの自然を汚染するような行為が見られる。川には鮎やヤマメなどの川魚が住んでいてポイ捨てをすることによって環境が悪くなってしまう。
   だが、この問題は私の住む地域だけではない。今では環境問題として水質汚濁や海洋汚染などが挙げられる。水質汚濁は海洋生物だけでなく私達の生活にも影響を及ぼすものだ。
環境を汚すというのは、動物の生活を壊すことになり、巡って私達にも影響があるということだ。
   よく「ゴミ拾いをしよう」などと書いてあるポスターを見かけるが、発信している本人がやらなければ意味がないと思う。だから発信するとともに、自分が行動する必要があると思う。だから私はこの問題について、自分たちが簡単に行えることを考えた。
   今私の住む地域では、川を掃除するクリーン作戦が実施されている。それには地域の人がたくさん参加している。自然を守るボランティア活動に積極的に参加することで地域の自然を維持することにつながると思う。また、自然を守るボランティア活動などは私の住む地域だけではないはずだ。だから、自主的に自然を守るボランティア活動に参加することで環境問題を解決する第一歩になるのではないかと思う。
   他にも、日常生活の中で対策することはできる。例えば、油物を使ったときはそのまま洗わず拭き取ってから洗ったり、シャンプーやリンスの使用量を適量にしたりすることで汚染された水を流す量が減少すると思う。
   こういった活動を自主的に行うことで自分や周りにも良い影響があるのではないかと思う。
   私は、これからも自分の地域を守りたいと思った。だからこれからも自分の地域を守れるようにボランティア活動などに積極的に参加したいと思う。一人ひとりが水について考えることで日常生活を少しでも変えられ、自然と環境に優しくなれるのではないかと思う。
私はもっと地域の良さをたくさんの人に知って訪れてほしいが、地域の良さは一体どこから来ているのかしっかり理解し、地域のみんなと外から来てくれる人と共に私が大好きな地域の自然を守っていきたいと思う。また、人間のことだけでなく、動物のこともしっかり考え、共存ができたらと願っている。

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優秀賞

大切なものを守るために

静岡市立両河内小中8年 中山 明里

   「ごみはごみ箱に捨ててほしい。」私がこのように思った理由は、三つある。
   まず一つ目はごみを川に捨てていく人がいるということだ。私の住む両河内は山に囲まれた自然豊かな場所だ。そして興津川という二級河川が両河内全域を流れている。興津川には夏になると家族連れで遊びに来る人やアユ釣りに来る人が多くなる。その中には、自分たちで出したごみを持ち帰らず、川に捨てていく人がいる。だから毎年夏の時期になると川には花火やビニール、ペットボトルなどのごみが落ちているのを見かけることがある。
   続いて二つ目はごみによる生き物への影響についてだ。私は川で泳いだり、川の生き物や野鳥を観察することが好きだ。しかし、ごみが川に捨てられてしまうことによって、そのごみが川や海に流れ、魚類や鳥類が餌と間違えて飲み込んでしまい死に至ることがある。
こうしてごみを川や海に捨てることによってなくなってしまう命がある。しかしこの命は救うことができるはずの命だったということをわかってもらいたい。
   最後に三つ目はごみによる、川の汚染についてだ。興津川には多くの生き物が生息している。例えば、アユやカジカなどの魚、ヤマセミやカワセミなどの野鳥、サワガニやカエルなど、様々な生き物が生息している。しかし、川の水が汚染されてしまったり、水中にごみが捨てられてしまうことによって、興津川の環境が変わってしまい、生息している多くの生き物が住みにくくなってしまう。そして最終的にはこの興津川や全国の川から生き物の姿が消えてしまう。
   そうならないために私達は今興津川だけではなく、全国の川や海、山や町などありとあらゆる場所で問題になっているごみをどうにかしなければならない。
   だから私は自分にもできる「川に行ったときは目についたごみを拾い、家に持ち帰って捨てる」というとても簡単なことから、まずは行動に移すようにしている。自然や命をこれ以上壊さないためにはすべての人が協力し、
改善するために行動に移していかなければならない。それが地球に住む義務だと私は思うからだ。
   この世界にあふれる「透き通る水」「優雅に泳ぐ魚」「季節によって表情を変える木々」
「楽しそうに遊ぶ動物達」などのかけがえのない自然や命を守っていくために、私はごみは持ち帰ってごみ箱に捨ててほしいと願いつつ、これからもごみを拾い続けていく。

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優秀賞

岳南地域の財産

富士市立吉原第三中3年 加藤 光貴

   私の住んでいる岳南原田地域には富士山や愛鷹山にしみこんだ地下水が湧き水として現れているポイントがたくさんあります。豊富な湧き水は昔から、地域の人々の飲料水や生活用水、産業や水田の灌漑などに使用され大切にされてきました。
   水温は一年を通し十三度、夏場はとても冷たく感じます。私は幼い頃から涼を求めるために田宿川や滝川、医王寺の南側にある「丸池」と呼ばれている一〇〇%湧水の天然プールで遊びました。幼稚園のときは田宿川で鮎の稚魚を放流し「川が汚れるとお魚さんが悲しむよ。」と先生がお芝居をしてくれました。
小学校低学年のときには、町づくりセンターのイベントで鎧ヶ淵新水公園に流れている滝川を清掃し水域に生息している生物を調査しました。アブラハヤやサワガニがいて清流ならではの発見にとても楽しかったのを覚えています。私はこの地から湧き出る豊富な湧き水の恩恵を受け暮らしてきました。
   今は川岸は十三度の湧き水で空気が冷やされて涼しく感じるので体力が落ちないよう走ったり、犬の散歩コースにしています。水はとてもキレイだし泳いでいるカモはかわいいし心が癒されるのですが、ペットボトル、たばこの吸い殻、食べ物の袋などのゴミ。ペットの糞が多く落ちていて不快な気持ちになります。自分だけではなく多くの人達が癒しや安らぎを求めて来る場所、昔から大切に守り続けてきた水源なのにゴミを持ち帰らない。
糞を放置することは倫理観が欠けていると思います。岳南地域の豊富な湧き水は後世に残す貴重な財産だと私は思います。
   この近辺での自治会では「川ざらい」という行事があって自分が住んでいる近くの川を掃除しています。今泉地区では、田宿川を年六回以上清掃し川を汚さないよう努めています。私の班では原田湧水公園の南に流れている川を担当します。そこにも人が故意に捨てたであろうゴミが多くあります。私は今年から参加し川を掃除しようと思っています。
   多くの人達が川に興味を持ち川を汚さない水を大切にする理解や意識を向上させ、啓蒙活動を通じ豊富な湧き水と美しい川を守っていけることを願います。

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優秀賞

大好きな海を守るために

焼津市立豊田小5年 平岩 心華

   海がよくみえる小さな家にマリンという少女が住んでいました。マリンは小さい頃から家の前に青々と広がるきれいな海が大好きで、
学校がある日も帰ってきたらすぐに海へ向かいます。
   ある日、マリンはいつものように海で遊んでいたのですが、砂浜にある物が落ちているのが目にうつりました。それはカラフルな硬いものでした。マリンはそれをポケットに入れ家に帰りお母さんにこれがなんなのかを聞いてみました。その答えを聞いてマリンはとてもびっくりしました。だってそれは海に流れ込んだプラスチックごみだといったのです。
これが、ゴミ?とまだ分かっていないようなマリンにお母さんは話し出しました。
「これは人間が出したゴミが川などから海へ流れ込み、海にすむ魚たちがこれらを食べてしまったり、海が汚くなってきてしまっているのよ。マリンが持ってきたのは、マイクロプラスチックという物で、これも海の汚染問題になっているの。」
と。マリンはマイクロプラスチックを見つめました。海がかわいそう…だけど思っているだけじゃ何も変わらないよね。きっと自分にもできることがあるはず。マリンはさっそく解決策を調べ始めました。
   マリンは海を守るために、まずはこの三つを自分の目標にしました。エコバッグを使う、ビーチクリーンなどに協力する、ポイ捨てをしない、です。できるだけゴミを出さないようにすればきっと海に流れ込むゴミの量も減るはず‼それからマリンは買い物をする時にはかならずエコバッグを持ち、ビーチクリーンにも毎回参加して、ポイ捨てのことを呼びかけるなど、きれいな海を取り戻したいという思いで積極的に取り組みました。でもそんな時、マリンは疑問に思うことがありました。
私一人がこんなに気を付けたところで海はきれいになる?そう思ったマリンはまず身近なところから広めることにし、学校の先生に今やっていることを伝えてみました。そうしたポスターをはらせてもらったり放送で全校に話したりもしました。そうやってマリンの思いを全校に広めることができ、みんな協力してくれるようになりました。最近ビーチクリーンで学校の子をよく見かけます。そんなみんなの行動を見て、仲間が増えたことをとてもうれしく思いました。今日の波はいつもより元気で嬉しそうに波打っています。
   こんな風に一人一人が海のことを想って行動すればこの思いは世界中に広がる。そしてきっとエメラルドグリーンにかがやくきれいな海が世界中に広がる。そんな未来を目指してマリンは今日も買い物に行きます。みなさんも海を守る活動をしてみませんか?

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優秀賞

「強い命、弱い命」

静岡サレジオ小5年 森谷 陶人

  

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優秀賞

水と虫にもありがとう

菊川市立堀之内小1年 新井 夢菜

   人の命とはなんだろう。ぼくは歴史に興味があって、調べてはカッコイイ!と感じていました。しかし、調べている中で、テレビには映されていない生々しい生活があるということを知って、驚きました。英雄がたたえられていても、その裏では普通の人やぼく達くらいの子どもも苦しんでいる。これからはものの見方が変わる気がしています。
   これまでは戦争のニュースを観ると、自然環境やいろいろな生き物を心配していました。
なぜなら、日々外遊びをする中で地球温暖化をひしひしと感じ、人間は自然をこわしてしまう力を持つ存在だと思っていたからです。
ところが、人間はぼくが思うよりも弱き存在でした。
   原爆が落とされて、学校が救護所になったシーンがありました。その場所ではぼくと同じくらいの年齢の子ども達が、亡くなった方のご遺体を運んだり、遺品を集めたりしていました。今の日本では、子どもは守られていて、重傷の人を見ることすらありません。戦時中の子ども達はなんてたくましくて、同時につらそうなんだろう。そして、外国には今でもつらい仕事をしなければならない子どもがいるのかもしれない。そういった子ども達のことを考えた時、助けられるべき大切な命がここにもあるんだと感じることができたのです。
   ところで外遊びが好きなぼくにとって身近な命といえば、川の魚や野山の虫たちです。
あれはぼくが九才の秋のこと、つまり虫が冬をこす準備をするころの話です。風が吹くと少しはだ寒い日の森でした。まわりを見ると、小さいシジミチョウやセセリチョウが飛んでいます。夏にはたくさんいたモンキアゲハなどの大型の蝶やセミは鳴りを潜め、いつもにぎやかでぼくを楽しませてくれた森はひっそり静まりかえっていました。ぼくの虫かごには、ツマグロヒョウモンという蝶の幼虫が一匹だけポツンと入っていました。秋だというのに越冬せずに、スミレの葉をさがしていました。蝶や蛾の幼虫は、決まった植物でないと食べられません。ところが周りにスミレがないことに気付いてしまったぼくは、放っておけない気持ちになり、育てることにしました。
   そこで、いつも行く自然公園や花屋さん、
近所の川沿いを探したけれどスミレは見つかりません。そうして何日かたつうちに、幼虫はやせてほっそりしてしまいました。とうとう困って、詳しい人に質問すると、あの森に少し前に生えていたと教えてもらえました。
   今でも秋がくるとあの幼虫は無事冬をこせたのだろうかと心配する気持ちがよみがえってきます。家族を失った人の気持ちはまだ実感できないけれど、とても悲しいのだろう。
   ぼくはいつもテレビで観ても被害を数字で見てしまうけれど、その向こうには人がいるということに気が付きました。そして強い命も弱い命も大切だと気が付いたのです。

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持つべきもの

富士市立吉原第三中3年 山下 瑚夏

  

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本当に地球は青いのか

富士市立吉原第三中3年 山本 絆奈

   大人によく、「緊張感を持て」と言われます。受験前のテスト、試合前の練習、色々な場面で緊張感を求められます。
   私は正直、緊張感なんて邪魔なだけだと思います。緊張するとせっかく暗記した英単語を忘れてしまったり、いつも練習でできていたことができなくなったりしてしまいます。
   私は特にそうで、少しでも緊張するとなにかを失敗してしまいます。なので、緊張するときは心を落ち着かせてリラックスをし、冷静な判断ができる状態にします。
   私の名前は「瑚夏」と書いて「こなつ」と読みます。私は八月生まれなので、「夏」が入るのは納得できますが、「瑚」が入るのはなぜなのか今までずっと不思議に思っていました。
   気になって調べてみると、珊瑚礁の「瑚」
でした。なぜサンゴ礁にこだわったのか気になったので、調べてみました。サンゴ礁は、温かくて濁りのない澄んだ海によく生息しています。お母さんに聞いてみると、「あたたかくて、きれいな人になってほしかったから」
という理由でした。長年の謎が解けてとても感動しました。それと同時に、サンゴ礁について興味が湧いてきました。
   それから珊瑚礁について調べると、たくさんの情報を得ることができました。九万種の生き物の住処や産卵する場所を提供していて、海の生物の中で重要な役割を持っていること、そこから「海のオアシス」と呼ばれていることなど、たくさんの珊瑚礁のいいところを知ることができました。
   それと同じぐらい目にしたのは、「珊瑚礁の減少・白化」です。地球温暖化による海面上昇、海水の温度上昇など、「環境のストレス」が珊瑚礁に悪影響を与え、減少・白化の原因となっていることも分かりました。
   これを聞くだけだと何も感じませんでしたが、前記の「海のオアシス」がなくなると、
そこに住む九万種の生き物の住処がなくなるだけでなく、産卵する場所もなくなるので、我々人間の食生活にも大きな影響を及ぼすことになります。
   ここまで知ってやっと、私は「緊張感」を得ることができました。「お寿司が食べられなくなるかも⁉」という不安から緊張を感じ、
エアコンの温度を控えめに設定したり、エコバッグを持参したりするなど、地球温暖化の対策をするようになりました。緊張感を得てから動くのではなく、常日頃から何事にも緊張感を持ち、珊瑚礁についての知識を持っていれば、もっと早くから対策ができていたかもしれません。
   珊瑚礁の減少をすぐに止めることは難しいです。しかし、緊張感を持ち、それについて「知る」ことで「自分事」になり、一人一人が対策していけるのではないかと思います。

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住まわせてもらう責任

静岡市立清水飯田中3年 山梨 晃

   環境問題を身近に感じるようになった。それはきっと夏の異常な暑さが原因だろう。エアコンは必須、外に出れば汗が止まらなかった。体調不良を引き起こす人も少なくなかったはずだ。僕も部活動の際、あまりの蒸し暑さに
「このまま蒸し焼きになってしまうのではないか。」
と考えてしまうほど暑かった。何年か前は三十度を超える日は特に暑い日という認識だったらしいが、今では三十度を超える日などよくある。

   この異常な暑さは地球温暖化が関わっている。これは地球規模で起こっている問題であり、これ以上深刻化する前に解決しなければいけない環境問題の一つだ。

   環境問題はなぜ起きてしまったのか?この疑問に対して僕はこんな考えを抱いた。
「環境問題の原因は生活を豊かにしようとして自然を壊した僕たち人間にあり、人間がいなければ環境問題など起きてすらなかったのではないか。」
地球温暖化の原因となった温室効果ガスを増やしたのは人間。海洋汚染の原因となったマイクロプラスチックや汚水を海へ流したのも人間。森林破壊の原因となった森林伐採を進めたのも人間。
そう、全ての環境問題には少なからず人間が関与している。

   もし人間が地球を去ったらどうだろう。地球は正しい自然のリズムを取り戻し、環境問題は見事に解決するだろう。それは長い年月を要するが確かな未来である。と同時に地球はきっとそれを望むはずだ。

   僕を含め人間は、
「地球に住んでいる」
のではなく、
「地球に住まわせてもらっている」という自覚が足りていないような気がする。
人間はまさに地球に背負ってもらっているような状態だと思う。地球という一つの惑星への感謝の気持ちを絶対に忘れてはいけない。
そしてこれ以上環境問題を深刻化させないようにすることが何より大切だと考える。

   これは規模の大きい話に聞こえるかもしれないが、実際には一人一人の心がけが大切だ。
なるべくリサイクルする、節水や節電を日頃から心がけるなどの小さな行動が、結果として地球の負担を軽減することにつながると信じている。
そして、地球の背中をさすってあげることができたらいいなと僕は思う。

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守るべきもの

御前崎中3年 坂本 唯愛

   ある所に海が大好きな小さな男の子がいました。海は、綺麗な青色をしており、いつも輝いていました。その為、訪れる人も多く皆から大切にされていました。男の子が海で遊んでいると、どこかで「ありがとう」という声が聞こえてきました。男の子はふと顔を上げても周りには誰もいませんでした。しかし、男の子は「海の声」だと感じて、
「いつもありがとう。」
と、海に向かって感謝を伝えました。
   男の子が中学生になった時、医者をやっているお父さんが言いました。
「お前は私と同じ医者を目指せ。」 
男の子はこの言葉に対して、
「僕は漁師になりたいんだ。」
と返します。その時、お父さんは机を叩き反対しました。お父さんは過去に津波によって友人を亡くしてしまったのです。その為、海に関する職業をやらせたくないという気持ちがありました。男の子は黙って俯くことしかできませんでした。
   月日が経ち、男の子はいつものように勉強していました。ふと窓に目をやるとすぐ違和感に気付き、慌てながら外へ出ました。向かった先には、多くのゴミが落ちていて、ひどく汚れた海でした。あまりの衝撃で言葉が出ず立ち尽くしていました。昔に比べて人も少なく、輝きも失っていました。そして、微かに声が聞こえました。「助けてほしい。」と。男の子は見捨てる事が出来ず、ゴミ拾いを始めました。そして次の日、また次の日と男の子は海に行ってゴミ拾いを続けました。その姿を見たお父さんは反対しましたが男の子は諦めませんでした。次第に男の子を見習って近所の人やクラスの人が手伝ってくれるようになり、町からは高く賞賛されました。
   あれから数年が経ち、男の子は社会人になりました。彼は海上保安官になりました。そ
して、この職に就いた理由をこのように語りました。
「父親からはひどく反対されました。確かに自然災害により亡くなる方は多くいます。しかし、私達は海があることによって今を過ごすことが出来ています。海には海にしかない役割があり、私達を支えてくれています。だからこそ、海は守るべきものだと考え、この道を選びました。」
社会人になってからは海の声は聞こえなくなりましたが、彼は一瞬、海の方からある一言が聞こえたといいます。
「ありがとう。」
と。

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地球さんのおそうしき

富士宮市立富士宮第一中3年 島田 結愛

   『みんなまっくろな服を着て、涙を流している。火星さんや月さんもいる。ぼくは、二人のもとへ走っていった。
「こんにちは!」
ぼくがそう言うと、二人はなにかをふくようなしぐさをした後、優しい声で、
「こんにちは。」
と言ってくれた。ぼくは小さないんせき。本当は地球さんに会いに行くために生まれたけど、地球さんは「ニンゲン」っていう動物たちに殺されちゃって、会えなかったんだ。
「いんせきくん、ひとりで大丈夫?」
って月さんに言われて、すぐに
「うん、だいじょうぶ。」
と言った。もっとお話したかったけど、月さんはいそいでいるみたいだったから。
   ぼくはトイレに行きたくなって、トイレへ向かった。そうしたら、月さんがおまわりさ
んと話しているのが見えて、どうしても気になっちゃってこっそり壁にかくれた。
「地球はニンゲンに殺されたんですよね?」
「はい。詳しいことはわかりませんが…。」
「どうして!何も悪くないのに!」
月さんの大きな声が少し怖かった。
「地球さんはニンゲンが行ったいろんな行動のせいで亡くなりました。急に体温が上がりはじめたときがあったんです。そのときにニンゲンを厳しく罰していればこんなことにはならなかったかもしれない…。」
そのおまわりさんの声はとても苦しそうだった。そして、おこっているようにきこえた。
   ニンゲンはどうして地球さんを殺したのだろう。地球さんはとても美しくて、動物や植物を大切にしていて優しかったのに。ぼくは地球さんのおそうしきの間、ずっともやもやしていた。』
   人間のみなさん、これはもしかしたらこれから起こるかもしれないおはなしです。悪い
と知っていてポイ捨てをしますか?美しい木たちを切りますか?きっと、本当に地球が死んでしまうとき、私達はこう言います。
「そんなつもりじゃなかった。」
「まさか死ぬなんて思わなかった。」
そう言うのなら、今から行動するべきです。
はじめは一人でも一人が二人に、二人が四人に、四人が八人に…というふうに少しずつ増えていくはずです。そうやって私達人間が、「殺星犯」になってしまうのを防いでいって地球を守っていきませんか?今、これを読んで下さっているあなたは、一緒に守ってくれますか?

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地球温暖化対策について私ができること

常葉大学附属菊川中1年 中村 健伸

   先日、テレビで「さんまの値段が上がっている」というニュースを観ました。そのとき母が「さんまはここ数年で高級魚になった。」
と話していました。私は「さんまは高級魚」
だと思っていました。でも、母の言葉を聞くと数年前はそうではなかったようです。私の中に、「なぜそんな変化があったのだろう。」
という疑問が生まれました。これを解決するため、さんまについて調べてみました。
   水産庁のホームページで調べてみると、二○○四年からの十五年間でさんまの漁獲量は約半分に、値段は約二・五倍になっていました。この状況に対して、国や漁業関係者は、漁獲量や大きさの制限などをしています。しかし、残念ながら漁獲量が増えることにはつながっていません。もっと根本的な原因に目を向ける必要がありそうです。私はさらに調査を続けていきました。
   ホームページには、さんまの漁獲量が大きく減った理由がいくつか挙げられていました。
それを分析すると、どれも「地球温暖化」が関係していることに気がつきました。
   「地球温暖化」という言葉はとてもよく使われます。私も小学校の授業で学んだりテレビ番組で特集されていたのを観たりしたので知っています。しかし、知っていてもどこか自分には遠い言葉のようでした。でも、それが私たちの暮らしにも大きく影響を与えているのだと感じました。そのため、私たちも「地球温暖化」の対策を意識し、行動していくべきだと思い、身近で行われている対策を探してみました。
   まず、私の住む町ではごみを捨てるときにできる限りの分別をするように定められています。しかし、私は今までごみを捨てるときに、分別の意識をあまりせずに捨てていました。ごみを分別しないと、大切な資源が焼却処分され地球温暖化につながってしまいます。
これからは、ごみの分別を意識して捨てるようにしていきたいです。
   次は洗濯で使用する水です。私の家では洗濯をするときに風呂の水を使用しています。
こうすることで節水することができ、限られた資源を大切にすることができます。
   もう一つは太陽光パネルです。多くの屋根で太陽光パネルが見られるようになりましたが、私の家の屋根にもついています。太陽光パネルで発電すると、二酸化炭素を排出しないため地球温暖化対策につながります。
   このように、私の周りには様々な地球温暖化対策がされていました。その中には私が意識をして取り組むことができるものもたくさんあります。これから私は地球温暖化について考え、行動していきたいと思いました。また私だけではなく、すべての人が地球温暖化について意識し、暮らしやすい地球になっていってほしいです。

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「今の日本」を良くするために

静岡市立清水飯田中3年 吉田 帆花

   みなさんは「化石賞」という言葉を耳にしたことがありますか?
   私は、日本が環境問題に対して積極的に対策をしている国だと思っていました。しかし、先日この言葉を本で見た時に衝撃が走りました。
   まず「化石賞」とは、環境NGO(Cli
mateActionNetwork)が気候変動対策に対して足を引っ張った国に与える賞のことです。気候変動への取り組みが「後退している」ことを「化石」として皮肉を表す言葉で、受賞すること自体がとても不名誉なことでもあります。日本は脱化石燃料が叫ばれるなか、その取り組みに対して消極的なのです。日本は火力発電所で使用する化石燃料に対して公的支援で合計約四兆七七○○億円を拠出し、この金額は第二位と大きく引き離して、世界最大だったことが最大の原因だったのです。
   反対に化石賞を一回も受賞していないスウェーデンでは、二○二○年四月に石炭フリーの国になることを宣言しました。首都ストックホルムに位置する、ヴァータベルケット発電所を最後とし、全ての発電所を閉鎖しました。
   では、日本ではどのような取り組みをしているのでしょうか?
   決してなにもしていないという訳ではありません。政府は松野官房長官が二○三○年に向けて、石炭火力による発電比率を引き下げると宣言しました。また、中部電力では脱炭素プロジェクトを行い、みんなで再生可能エネルギーを増やし、有効活用することを進めていく参加型の取り組みが行われています。
   この他にも、環境省が行っている「デコ活」二酸化炭素を減らす脱炭素と、環境に良いエコを含む「デコ」と活動・生活を組合せたものでは、国民からデコ活アクションとしてアイデアを集め、表彰する取り組みも行われました。
   日本でもこれらのたくさんの取り組みを行うことで、脱炭素に向かっている姿勢が見えます。
   私はこれらのことを調べてみて、日本は様々な取り組みをして、環境問題を少しずつ解決しようとしていることが分かりました。
   今、読者からすると国が進めることであり、
私達は何もできないのではないかと思う人もいるでしょう。
   しかし、国民の私達が環境問題のために小さなことを少しずつ行うことで、それらの解決に繋がると私は思います。なので、みなさんも身近なことから環境問題の解決に向けて行動して欲しいです。

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六年先の私へ

浜松市立高台中1年 清水 鈴華

   こんにちは、六年後の私。お元気ですか。
とても急ですが、一つ質問します。これは、環境問題についてです。私は今、二○二四年を生きています。六年後、つまりは二○三○年をあなたは生きています。二○三○年は、
SDGsを達成しようとしている年です。どうですか。六年前と比べて、住みやすくなりましたか。差別、水、エネルギー、貧困、大気汚染、海洋汚染、食料、教育。まだこの他にも沢山ありますが、すべて平等に、衛生的に、安全に。六年後には、そうなっていますか。差別という中にも人種差別やジェンダー平等があります。水の問題の中には、すべての人に届くようにすること、届いている水が安全であること。このように、一つの問題にみえることでも、その中でさらに細かく問題が分けられるのです。一つ一つのすべての問題が、全部達成され、安全で安心に暮らせる地球になっていますか。あなたも経験した、これを書いている私の歩く二○二四年は、まだ大きく動いているように見えません。勿論、
環境に配慮して行動をしてくださっているお店や国も多くあります。しかし、それを無視する人も存在するのです。未だ多くの人が、今の地球に訪れている危機を認識しきれていないのだと思います。だから私は、夏休みやコンクールにある環境問題について作文を書くものに、積極的に取り組みます。そうすることで、より多くの人に知ってもらい、興味を持ってもらえることにつながると考えているからです。私は、環境問題について書くポスターや作文のコンテストやコンクール、展示会が増えたらいい。そう思うのです。なぜなら、それに子どもや学生の方が興味を持ち、やりたいと親に伝えれば親も自然と環境について知れる機会ができるかもしれないからです。私はこれからも、誰もが平等に、安心して暮らしていける地球をつくるために作文を出すイベントやコンクールに参加し、まずは身近や身のまわりのできることから始めていきます。だから六年後のこれを読んでいるあなたも、身のまわりのできることをしてください。もしSDGsの目標を達成していたとしても、それが保てるように、小さなことからでもいいですから、行動してください。これからもお元気で。六年前のあなたより。

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水を当たり前で平等なものに

富士市立吉原第三中2年 久保田 咲穂

   あなたは安全な水があることが当たり前で平等なことだと思いますか?生きるためには水が必要です。水はどんな人にもなくてはならないものです。ですが私は、この先も今の地球のままなのだとしたら、当たり前ではなく不平等なものだと考えます。
   今、蛇口をひねれば水が当たり前のように出てきます。しかし、世界では水問題が深刻になっています。安全な水を使えるのも一部の人だけです。二○二二年現在二十二億人、つまり十人に三人が安全に管理された水を使用できていないという現状があります。このうち一億四千万人は、湖や河川、用水路などの未処理の地表水を使用しており、動物の糞尿やウイルス菌が含まれているためとても危険です。しかし、どれだけ汚かったとしても、
その水を使用せざるを得ず、水が原因で五歳
を迎える前に命を落とす子供は毎日七百人にものぼるそうです。原因として考えられるのは、衛生設備の不足による水質汚染や、水の使用量の増加、世界的な地球温暖化、開発による水源の破壊、水をめぐる紛争など様々です。日本でも、水に恵まれた環境が整っているものの、地球温暖化や水源の破壊によって水問題が他人事ではなくなっていくのではないかとされているそうです。
   今世界では、水は誰もが当たり前で平等に使えるものとは言えません。だからこそ水を当たり前でみんなが平等に使えるものにしていかなくてはなりません。安全な水が使えずに苦しんでいる人たちのためにも、自分たちのためにも、そして未来のためにも、私たちにはどのようなことができるのでしょうか。
   その一つが節水です。節水をすることによって、大切な水を守ることに繋がります。例えば、お風呂の残り湯を再利用したり、シャワーヘッドを節水タイプのものに変えたり、水をこまめに止めたりすることです。他にも、
食器類の汚れを拭き取ってから洗うことや、
洗剤やせっけんを無駄遣いしないということも、水を守るためにできることの一つです。
私は、小さい一つ一つの心掛けが、水を守ることに繋がるということを改めて感じました。
   企業や団体でもこの水問題に取り組んでいます。国連ではユニセフによって安全な飲料水を届けるために井戸などの給水設備を、国際NGOワールド・ビジョンでは、水タンクなどの設置や、地域の人々が自主的に水を管理することができるよう住民組織の立ち上げや運営を行っています。
   私は、「水が欲しい」といえることがとても贅沢だということをこの作文を書きながら感じました。水は、誰でも利用できるものであるべきだと思います。
   安全な水が当たり前で平等になることを願っています。

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悪魔のチケット

富士市立吉原第三中3年 廣瀬 萌果

   僕は逃げる。しのびよる影から逃れるために。
   僕はこの山に住む熊。僕の住む山に突然起こった闇の世界を紹介したい。
   いつごろだったか、急に周囲の木々が倒れたんだ。そのうちの数本は僕のお気に入りのご飯があったのに。しかもその木々はどこかに消えてしまった。夢であることを願うことしかできなかった。後に友達の鳥に聞くと、
「あれは人間の仕業だよ。私たちのご飯を盗んでいくの。」
と教えてくれた。
(にんげん…?)
僕はまだ“にんげん”という悪魔の存在を知らなかった。
   さらに時が経ち、また人間が森林を破壊していった。その頃には僕の住む山は元の五分の一ほどになってしまった。風の噂によると切られた木は家になることがあるらしい。それも、土地は伐採した所なんだって。
   そのうちお腹も空いてきた。ご飯が無いから満腹になるのは夢のまた夢。冬になっても冬眠なんてできるわけがないし、人間はやってくるし。平和な日なんて来なかった。仲間の熊の数はどんどん減っていく。なんでも、山から下りて村や町へ行き、ご飯を探すらしい。人間に見つかり猟銃や麻酔銃、箱わなを使われた熊もいるそうだ。
   今日、僕は勇気をふりしぼって山を下りてみた。大勢の仲間や友達から反対されたが、
「生きるためにはご飯が必要なんだ。」
と一点張りをして何とかここまで来た。まだ町に踏み込んでいないのに足はガクガクとふるえた。
   一歩ずつ踏み込む僕。美味しそうな匂いがしてたまらず走り出し、葉を食べた。昆虫も食べた。久しぶりにこんなに食べられて嬉しくなって小躍りする。心から
(あんなに反対しなくていいのに)
と思い、油断した。
   人間だ。とりあえず逃げる。人間とわな、人の視線という影から。逃げて、逃げて、逃げて。しばらく逃げて疲れた僕は箱わなで捕まってしまった。
   人間の森林伐採のせいで僕たち熊は山を下りるのに、迷惑そうな顔をして僕らを追い出し捕えにくる。人間は山で生きる生物のことを忘れているのか。お陰で頭数も減った。
   自然を破壊し、その自然で生物を傷つけていく。自然はチケットのように人間に利用され、乗客である僕たちは日々脅かされて生きている。人間、人間以外の生物、自然という命を持つもの全てが共存できる平和な世の中になればいいのに。そう願わずにはいられない。

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見守る地球

静岡市立清水第六中2年 髙田 嘉莉奈

   地球はいつも私を見ている。私はいつも地球を見ている。辺りを見れば青と緑が輝く地球はいつまでも続くのだろうか。
   遠くから見れば青い海、緑の山だ。しかし、
近くで見るとどれも汚く見えてしまう。理由はすぐ分かってしまった。たくさん転がるゴミや暑すぎる気温、おかしい気候が原因だ。
遠くから見たら気付かなかった自然の叫びは全て「人」のせいではないのか。このまま続いてはいけない危険に気付いていないのではないのだろうか。
   では、このまま続くと地球はどうなるのか。
今、一番有名な地球の課題は「地球温暖化」だろう。簡単に言えば、暑くなる気温のことである。今年の七月は過去一番暑い七月と言われている。このまま悪化していくと考えると、六年後はもっと暑くなるだろう。この結果、「人」はどのようにしているのだろうか。
   「人」の生活は意識している人やしていない人、そもそも気付いていない人など様々な人がいるだろう。意識している人の対策は一体なんだろうか。世界的に行われている「SDGs」が一般的である。SDGsは持続可能な開発目標という意味を表している。目標であるため、もちろん達成するためにつくられている。つまり、世界の人々が団結して地球を変えていくと言うことである。今では、
小学校の授業にSDGsを取り入れているところが多いだろう。意識している人が増えていく中、青と緑の輝きはいつまで続いていくのだろうか。
   地球への課題は温暖化だけではないが、ほとんどの課題の原因が「人」である。この先の地球の未来も「人」の努力次第で結果は変わっていくと考える。

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環境と私たち

常葉大学附属菊川中1年 篠崎 こう愛

   私は海の近くに住んでいます。ですが最近防潮堤が造られ、海が見えなくなってしまうのはとても悲しいです。せっかく自然が豊かな町に住んでいるのに景色が人工物に変わっていくことも、私にとって嫌なことです。
   今回はこれから自然や動植物と共存するにはどうしたらいいかを、海の問題、山の問題に分けてそれぞれ考えました。
   海の環境問題の一つ目は、砂がなくなってきてしまっていることです。私の町では毎年、砂浜で行う草競馬があるのですが、年々砂浜が減ってきているようです。草競馬を続けていくためにもこの問題には取り組む必要があると思います。
   砂浜がなくなってきている原因はダムから海に砂が流れてこないことです。ダムのおかげで私たちはいつでも水を利用でき、反対はできませんが、バランスを考える必要があります。
   二つ目は、海のごみの問題です。砂浜にはたくさんのごみが漂流します。なので、人間が海や川にごみを捨てないようにしなければなりません。海洋ごみのせいで、動物の命が失われてしまうこともあります。
   三つ目は、冒頭にも書いた防潮堤です。そのせいで海沿いの景色が一変してしまう事が不安です。地震も津波もいつくるかわかりません。しかし防潮堤で自然破壊をするよりも、住民や観光客が避難できるタワーや道路、避難場所の整備という別の方法でやってほしいと思っています。
   次に山の問題についてです。人間は今まで、住む場所や道路を増やすために森林を伐採してきました。最近目立つのは、太陽光パネルを設置するために山が削られている光景です。あんなに森を壊してしまうと、動物は住む場所がなくなります。えさが少ないというのも、生態系を壊した人間が悪い、つまり野生動物が街に来るのは人間の自業自得だと思います。
   このままの状態で進んでしまえば、将来人間も生物も住めない環境になってしまいます。海を守るためにはごみの分別をしっかりして、山や海などに捨てないことが大切です。砂はできれば人工的にでも今の技術で海に運んで欲しいと思います。防潮堤は、大人たちが将来のことも考えて進めて欲しいです。
   山に関しては、自然エネルギーで何とかしようというより使う量を減らす技術と、無駄なエネルギーは使わないという意識が必要だと思います。電気やテレビがLEDに変わって、エネルギーの使用を少なくする技術がもっと進化するのではと期待しています。
   ここまでたくさんの問題が起きているのになぜ大人は何も変えようとしないのかと思います。私たちの将来やこれからの子供のためにも、大人たちには、今を止める意識をしてほしいです。私もできることは精一杯取り組んでいこうと思います。

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何故私がこの作文を書くに至ったのか

静岡市立清水第六中3年 鷺坂 実和

   私は、自然を愛しています。植物の生い茂る森、美しく豊かな海、きれいな空気、あたたかい日光、そして安全な水。自然とは、地球上の生き物たちにとってなくてはならない存在です。
   しかし、近年海洋汚染や森林破壊、全国各地での異常気象、地球温暖化による南極・北極の氷の減少など、地球の自然が脅かされています。このまま放っておけば、生き物たちの快適な生活場所は失われ、どんどん数が減少していきます。すると、それを食べる人々も飢え、だんだん世界の人口が減少していきます。そうなれば地球は“生命の星”ではなく“死の星”になってしまいます。自然にやさしくなければ、自然も人々にやさしくできないのです。
   あなたは電気を使わずに生活することができますか?多くの人々は、できないと答えるでしょう。電気は今や人々の生活に欠かせないものとなっています。現在、日本の電力のほとんどは火力発電によって生み出されていますが、そのために石炭や石油を燃やすと二酸化炭素を多く排出してしまいます。空気中の二酸化炭素の量が増加すると、地球温暖化を悪化させることにつながります。そして、
地球温暖化による悪影響は日本でも問題視されており、日本国民にも身近な存在なのです。
例えば、今までそこで獲れていた海の生き物たちが、海水温が上昇したことで別の場所へ移動してしまい、不漁になります。また、一人あたりのごみの排出量が多いため、焼却する際に二酸化炭素を多く排出してしまいます。
植物は、空気中の二酸化炭素を吸収して酸素を生み出しますが、森林破壊が進むと空気中の二酸化炭素は減りづらくなります。どこかで食い止めなければこの悪循環はずっと続くでしょう。海の生き物たちが不漁になるのは、海水温の上昇だけが原因ではありません。他にも、海洋汚染やプラスチックゴミ、さんご礁の減少などがあります。貨物船からオイルが漏れたり、生活排水(特に油や洗剤など)が海に流れ、海の水質が悪くなります。海の生き物たちはプラスチックゴミを食べたり、
網などに絡まったりすることで命が失われています。マイクロプラスチックを体に含んだ魚を一体誰が食べるのでしょう?さんご礁が減少すると、そこに隠れる小魚たちは隠れる場所がなくなってしまい他の魚たちに食べられてしまいます。これらの結果、海の生き物たちは数が減ってしまうのです。私が海に行ったとき、砂浜にはビニールや釣り糸が落ちていました。裸足で海に入ってみると、ガラスの破片やプラスチックの欠片があったので踏んだら危ない、と思いました。
   このように、環境の問題は人々の問題でもあるのです。生き物たちと自然は、これからも共存していかなければならないのですから。

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しずまえマイバッグ

静岡サレジオ小4年 金 唯河

  今、地球では様々なかんきょう問題が起きています。その中の一つが気象災害です。私が住んでいる静岡も今年の夏はもう暑や大雨が続いたり、台風のえいきょうを強く受けました。気象災害の原因として、地球温だん化が指てきされており、地球温だん化に深く関わっているのがプラスチック問題です。
   プラスチックは化石燃料である原油を原料としてつくられます。その過程で、二酸化炭素や有害物質といった温室効果ガスが排出されます。また、つくったプラスチックを処分する方法として、日本ではしょうきゃくや埋めたてをすることが多く、リサイクルりつが低いため、プラスチックゴミが増え続けています。日本財団ジャーナルによると、世界では毎年約八百万トンものプラスチックゴミが捨てられており、日本はアメリカの次に多いプラスチックゴミ排出国です。製造と処分の過程で温室効果ガスが大量に排出される。これがプラスチックの問題ということです。
   なぜ、プラスチックは大量につくられているのでしょうか。それは、軽くて、こわれにくく、いろいろな形に加工できて便利だからです。特に、肉や魚などの生鮮食料品に使うプラスチックの包そう容器は、あたりまえのように日常生活の中にあふれています。しかし、だからといってプラスチックを大量に使用する便利な生活を続けていると、気象災害がさらに悪化し、もっと住みにくい静岡になってしまいます。プラスチックを使わない製品や、紙ストローなどの代替品を取り入れたりする企業が多くなり、それらの企業のホームページでは持続可能な社会のために努力をしていることが書かれています。しかし、私たち一人一人が、日常生活の中からプラスチックをへらす生活スタイルをつくりあげる必要があると私は考えます。
そこで私は、生の魚や肉も運ぶことができる保冷機能のそなわった「しずまえマイバッグ」を提案します。バッグの周囲には保冷ざいが入れてあり、中にはお皿があって、店の人に魚や肉などを自分好みのサイズと量に切ってもらい中に入れて運びます。しずまえマイバッグを使用して生鮮食料品をこう入した場合は、ポイントをかく得できる仕組みをつくると良いでしょう。食品の包そうに使い捨てのプラスチック容器を使わなければ、その分食品のねだんも下がるし、スーパー等のお店のすがたも変わっていくはずです。市場のように、新鮮な食品が客の前で切り売りされたりしていると、とてもおいしそうに見えます。これこそを「しずまえ市場」と呼んではどうでしょうか。いつまでもおいしい食物がいただける、地球にやさしい静岡でありますように。

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富士山と神田川

静岡サレジオ小4年 勝亦 翔真

   ぼくのまちには富士山本宮浅間大社があって、そこには湧玉池があります。湧玉池は富士山にふった雪や雨がしみこんで、およそ十五年かけて湧き出た冷たくてきれいな水です。
   湧玉池から水が神田川へ流れていきます。
ぼくはあつくなると神田川で遊びます。川の中には青々しい草、魚やタニシなどといった生き物もいます。その生き物をつかまえてかんさつすることがおもしろいし、泳ぐのも楽しいです。
   ぼくは川で遊びながら川の中のゴミひろいをします。ガラス、カン、電池、かい中電とう、ライターなどがありました。なぜかというと、川がきたなくなったり川で遊ぶ人がケガをしてしまったり、生き物がすめなくなってしまうからです。
   富士山は日本一の山で、夏の登山シーズンになるとニュースでゴミ問題をみます。おかしのふくろやタバコ、ペットボトルなどたくさんのいろいろなゴミが落ちているそうです。そしてそれは、富士山ではたらく人やボランティアの人がひろっていると知っておどろきました。
   神田川の水は富士山にふった雪や雨がしみこんでわき出た水です。富士山がよごれると、この水もよごれてしまい、生き物もすめなくなくなるな、と悲しい気持ちになりました。みんながゴミを持って帰れば富士山はよごれないし、ゴミを集める人も楽になるのではないかと思いました。
   神田川の水と富士山がいつまでもきれいでいてほしいと思います。ぼくは来年、富士登山にちょう戦したいと思います。富士山と川のめぐみに感謝の気持ちを持って、ゴミは持ち帰る、落ちているゴミをひろおうと思います。みんながこんな気持ちになれたら富士山のゴミも減るかもしれません。

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入選

ごみを減らしてきれいな海を守りたい

静岡市立清水興津小6年 飯田 隼士

   ぼくは小学校のグループ研究で、友達といっしょにSDGs十四番目の目標『海の豊かさを守ろう』をテーマにしました。
   海をよごす一番大きな原因は、ごみの問題です。町に捨てられたごみは、風にふかれたり雨に流されたりして、最終的に海にたどり着きます。ぼくは家にある本で、海は生命の起源という大切な場所だと学びました。その大切な場所が今、無責任な人間のせいできたなくなっています。
   海に流れこむごみの中で、特に生物に悪いのがプラスチックごみです。魚やウミガメがエサと間違えて食べてしまいます。死んだ鳥のお腹からプラスチックが出てきた写真も見ました。お腹で消化されないので、お腹にたまりすぎると死んでしまうそうです。
   そこでぼくたちグループは、海に流れこむごみを少なくするにはどうしたらよいか考えることにしました。
   まず、町にごみ箱をたくさん設置したらどうか。という意見が出ました。でも、ごみ箱があるとごみを持ち帰らない人が増え、ごみ箱があふれる前にごみ収集をしなくてはいけません。ごみは、きちんと持ち帰らないといけないと思います。
   次に出た意見は、海や川をきれいにする清掃活動の回数を増やしたらどうか。というものです。ぼくは毎年、興津川のクリーン作戦に参加しています。川岸を歩きながらごみを捨てる人がゼロだったら、こういう活動はあまり必要にならないと思います。他にも考えましたが、海をきれいにするためには、一人一人がごみを出さないように気を付けて生活することが大事だという結論になりました。
   四年生の時、清掃工場を見学すると、工場の人がごみ問題で大切な四つのRを教えてくれました。リフューズ、リデュース、リユース、リサイクルの四つです。一度ごみになると工場で処理をしなければならないので、まずはごみを出さないリフューズから取り組もうという話でした。プラスチックごみを減らすために、ぼくたち小学生でもできることがあります。ぼくは買い物に行く時はマイバッグを持って行きます。レジで店員さんにレジ袋が必要か聞かれても、
「マイバッグを持っているので大丈夫です。」
と答えます。サッカーをする時は、ペットボトルの飲み物ではなく、水筒に麦茶を入れていきます。こうしてプラスチックごみになってしまう物は、できるだけ使わないようにしています。
   ぼくの住む興津は、海がとても近くにあります。海をうめ立てて道路や港を造る前は、
きれいな海岸が広がっていたそうです。今、防波堤の外側に人工海岸を造る工事が進められています。海岸にたくさんの人が来れば、海をきれいにすることの大切さを知ってもらえるので、早く完成してほしいと思います。

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入選

地球さんへ

藤枝市立岡部小3年 中西 海斗

   人間が動物たちの住む場所をあらしたり、
なくしたりしているけれど、おこっていませんか。ぼくは、動物たちの住む場所をこれいじょうあらしたり、なくしてほしくないと思っています。
   人間が、工場のけむりやはい気ガスをたくさん出して地球さんをよごしているけれど、おこっていませんか。ぼくは、地球さんをよごしたくないので、工場のけむりやはい気ガスをたくさん出さないでほしいとねがっています。
   ぼくもこれからずっと、地球さんを大切にするような生活をするから、人間と動物がいっしょになかよくくらせるように、地球さん、
ずっと元気でいて下さい。そして、これからもぼくたちをよろしくおねがいします。

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