2024年度地球さんご賞 都城実行委員会受賞作品

2024年(令和6年)年7月から同年9月13日(金)まで作品を募集し合計214点ものご応募をいただきました。

このたびは、「第1回地球さんご賞都城作文コンクール」にご参加いただき、誠にありがとうございました。本作品集がこうして形となり、多くの素晴らしい作品を収めることができたのも、ひとえに応募者の皆様の熱意と労力、そして本コンクールを支えてくださったすべての方々のご協力によるものです。

特に、今回都城においては初めての試みにもかかわらず、私たちの活動にご理解を示し、温かいご支援をくださった地元企業の皆様、地域の方々に心より感謝申し上げます。皆様のご厚意により、本コンクールの開催、そして作品集の制作が実現いたしました。

子どもたちの言葉には、未来への希望や無限の可能性が詰まっています。これからも、自由な表現の場を提供し、想いを紡ぐ機会を大切にしてまいります。引き続き、皆様のご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、ご応募いただいた皆様のこれからの成長とご活躍を心よりお祈り申し上げます。

〜 地球さんご賞作文コンクール 都城実行委員会長 竹内 智子 〜

受賞作品

最優秀賞

氏名作品名所属
外山 禮兜山のおくりもの都城市立明和小4年

優秀賞

氏名作品名所属
瀬戸山 奏音ぼくの身近な大淀川都城市立明道小5年

特別賞

氏名作品名所属
鬼塚 奏音もったいないを考えよう鵬翔中2年

入賞

氏名作品名所属
星野 安佳里海をきれいに鵬翔中1年
成松 歩美おさかなくんのおさんぽ鵬翔中1年
高階 陽愛まずはできることから鵬翔中2年
盛武 怜生環境保護と環境ビジネス鵬翔中3年
大嘉田 梨音地球へ鵬翔中3年

Active賞

氏名作品名所属
緒方 芽生タコノアシと私の成長鵬翔中1年

みらいワクワク賞

氏名作品名所属
木下 耀斗これからの地球鵬翔中1年

佳作

氏名作品名所属
赤峰 大斗川との向き合い方都城泉ヶ丘附属中1年
増田 桃子生命を育む地球の水や海鵬翔中1年
石山 明依海奈ちゃんの大冒険鵬翔中1年
槙 みのりみんなでサンゴを守ろう!鵬翔中1年
鏡 創一みんなで守ろう!!さんご礁鵬翔中2年
田尻 彩香それは本当?鵬翔中2年
池上 柚希森林の大切さ鵬翔中2年
小田 帆乃佳広い世代で対策を鵬翔中2年
横山 葉音海を守るために鵬翔中2年
迫田 美咲私の故郷鵬翔中3年
立本 莉子自然の呼びかけ鵬翔中3年
恒松 光太郎日々の意識の改善を都城泉ヶ丘附属中3年

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もぐら賞

氏名作品名所属
出水 慶佑温暖化鵬翔中学校1年

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最優秀賞

山のおくりもの

都城市立明和小学校4年 外山 禮兜

ひいばあちゃん家の
白飯は おいしい
しおにぎりは さいこう
ふっくら もちもち
甘いご飯 何ばいでも おかわり
ひいばあちゃん家の
みそ汁は おいしい
しいたけと豆ふのみそ汁 さいこう
みそと水と具がちょうどいい
うまいみそ汁
何ばいでも おかわり
ひいばあちゃん家の
水は おいしい
ゴクゴクゴク ああ さいこう
山からのおくりもの
冷たくて 甘い水
この山水 何ばいでも おかわり
ひいばあちゃん家の
おいしい 山水
いつまでも いつまでも
飲めますように
ぼくたちが 守っていくね

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優秀賞

ぼくの身近な大淀川

都城市立明道小学校5年 瀬戸山 奏音

   ぼくたちの通う明道小学校の校区内には、大淀川が流れています。台風が来たり、大雨がふると川の水が多くなるので、ぼくたちの周りの大人があわてだします。たとえば、学校から連らくがきて、親がぼくたちを学校へ送りむかえをしたり、学校がとつぜん休みになったりします。休みになった時テレビをつけると、大淀川がはんらんしたとニュースでながれてたりして大人が心配しているすがたを見ることがあり、ぼくもちょっとだけドキドキします。
   その時も、大雨のふった後のことでした。カラスにおそわれているスッポンを見つけてお父さんと助けて、家につれて帰りました。スッポンは、おなかにケガをしていました。川への帰り道がわからなくなってまよっていた時にケガをしたのか、カラスにおそわれていた時にケガをしたのか、とても弱っていました。買ってきたエサもぜんぜん食べてくれません。お店に売ってあるエサもドジョウも金魚も食べないので、学校の友だちに教えてもらって大淀川近くの小川で、小魚やザリガニ、サワガニをつかまえて、スッポンにあげてみることにしました。初めのうちは食べなかったけど、ザリガニとサワガニを食べてくれるようになりました。おなかのケガをなおすために、水を一週間おきに入れ代えて、天気の良い日には、こうら干しをしてあげてお世話をぼくが担当してやっています。そのかいがあってか、だんだん元気になってきました。いよいよ自然に戻す日も近いかと思っていた時に、学校で水辺環境調査の学習がありました。学習では、見た目ではきれいな大淀川の水だけど、しらべてみるとめっちゃきたなくておどろきました。ぼくは、
「これで、スッポンを自然にかえしてだいじょうぶかな。」と、しんぱいになりました。川の汚れは、人間の生活排水やゴミで、それがたくさんたまって川の水を汚しているんだということが分かりました。ぼくは、
「これでは、スッポンをこのまま川にもどすことはできない。」と考えました。
   ぼくは、大切なことに気がつくことができました。もしかしたら、スッポンもにげてしまいたくなる汚れた川だったのかもしれないということと、そして、外来種ってさわいでいるけれどぼくたち人間が、川の生物に対して最強の外来種で、川を生活排水やゴミなどで汚しまくって川の生物を住みずらくしているのかもしれないということです。スッポンだけでなく、豊かな自然を守るには、ぼくたち人間の強い努力がひつようなのかもしれません。みんなの力できれいな大淀川を目ざして、川の生物も人間も住みやすい環境を目ざしていき、水辺環境調査で学習したことをがんばっていきたいです。そしてみんなにとって、安心安全な大淀川になって、もっと身近に感じながら生活してほしいと思っています。

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特別賞

もったいないを考えよう

鵬翔中学校2年 鬼塚 奏音

   自然という言葉で一番に連想するのは、ベランダから見える風景。大淀川の河川から、海につながり、遠くには水平線。夏はきらめき、冬には穏やかな中に初日の出が見え、新しい気持ちにさせてくれる。僕は毎日見るこの風景が大好きだ。環境問題について考える、ということは、この景色をいつまでも守ることと考える、ということなのだろう。
   ただ、普段の僕がいつも環境問題について考えて行動しているか、といえばそうでもない。SⅮGsについても学習しているし、温暖化や大気汚染についてもテレビや本で知識を得ている。普段から考えていないのは、目に見える変化があまりなく、実感がないからだろう。
   しかし、今回改めて、環境問題について考え、調べていくと、地球は恐ろしく変化していることが分かる。今年の夏はとにかく暑「い。そして、太陽が照りつけていると思ったら、急な雨。それもスコールのように降る、自然災害のニュースもよく目にする。美しい四季のある日本は、亜熱帯気候のように変化しているのだ。温暖化の影響で二千百年は桜が咲かなくなるというデータもある。この異常な暑さ、何千年もかけ、ゆっくりと変化してきた結果で、結果となるまで実感を得にくいのだろう。だからこそ、しっかりと考えて未来の自然を守っていくことを考えなければならないのだ、と感じた。
    さて、十四才の僕に何ができるのか。本やインターネットの情報にはいろいろあるが、できることを意識、実行し、実生活するためにはどうしたら良いのか。一緒に暮らしている祖父母はよく「もったいない」という言葉を使う。「もったいないから電気を消しなさい。」

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入賞

海をきれいに

鵬翔中学校1年 星野 安佳里

   私は、夏休み、家族とよく海へ遊びに行きます。特に宮崎の海はとてもきれいで、海で遊ぶだけでなく、見ているだけでもいやされて、楽しむことができます。だけど、そんな宮崎の海にも、少し気になるところがあります。
   それは、海や砂浜に転がっている「ごみ」です。私が海で泳いでいると、ゴーグルごしにペットボトルキャップやビニールぶろなどどか岩の上に乗っかっていたり、水中をさまよっていたりと、海のいたるところに「ごみ」は落ちています。それに、ごみは、宮崎県の海の景観を乱すだけでなく、海で生きている生物にも悪影響をおよぼすのです。
   例えば、プラスチックを魚たちがえさと間違えて食べてしまう、という話をよく聞きます。プラスチックは海の中でも分解されないから、魚がもしプラスチックを間違えて食べてしまったら、魚の体の中でプラスチックを分解することができず、魚の身体を損傷したり、魚を食べる人間も、プラスチックの入っているさしみや焼き魚を食べることになります。このままだと、人間も魚も環境も傷ついていまうことになるかもしれない、そう思った私は、海でゴミ拾いをすることにしました。
   いつも通りの夏休み、いつも通りにきれいな海、だけど、私が今日海に来た目的はいつも通り、ではない。今日は遊ぶためではなく、ごみを拾うために海へやって来たのだ。ごみを回収しはじめて、三十分ほどたったころに気付いた。ごみは想像以上に多かったのだ。表面に見えるごみだけでなく、砂浜のすみの目立たないところ、砂にしずんだごみ、などなど。それに加え私が驚いたのは、海や砂浜に落ちているごみが日本の物だけでなく、外国のものが多かったということだ。ペットボトルのラベルをよく見ると、韓国語やベトナム語の表記をしているものがあり、やっぱり、世界の人々が協力して、海や地球にポイ捨てしてあるごみを拾ったり、ごみをすてないようにすることが大事だな、と思った反面、宮崎のその中の小さな一つの海の一部しか拾えない自分が、少し無力に感じた。
   私は、ひと夏の出来事を通して、きれいな宮崎の海、そして世界の海に落ちているごみを、世界のみんなが拾い、ポイ捨てをせずに過ごすことができたら、としみじみ感じています。だけど、それがなかなか実現しないからこそ、地球温暖化が続いているのだと思いました。だから、私は、毎年宮崎の海のごみを拾うこと、身近に落ちているごみを拾うこと、この二つを継続していきたい、と思いました。

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入賞

おさかなくんのおさんぽ

鵬翔中学校1年 成松 歩美

   朝がやって来ました。あたらしい一日が始まります。ここは海。いろんな生きものがくらしています。
   朝日に照らされキラキラとかがやく海。おさかなくんは散歩に出かけます。
「いってきまあす。」
波の間をゆうらゆら。いつもの道を泳いでいると、かめじいさんに出会いました。
「おはよう。かめじいさん。」
「おお。おさかなくんか。今日も元気じゃのお。」
   かめじいさんは長生きで、昔の海のことも、いろいろ知っています。
「かめじいさん。今日も昔の海のお話、ききたいなあ。」
「ほっほ。いいぞお。昔の海には、いまよりもっと沢山の魚がおったんじゃ。でものお、人間たちが作った『ぷらすちっく』が海に流れ込んだり、人間たちがむやみにわしらをつかまえたりして、だいぶ数が減ってのお…この海もさびしくなったわい。」
    かめじいさんのお話をきいたおさかなくんは、お礼を言って、また泳ぎだしました。道のとちゅうで、わかめさんに会いました。でも、何だか悲しそうです。
「どうしたの?わかめさん。」
「ああ。おさかなくん。こないだ、私の知り合いがウニに食べられちゃって…前は少なかったのにね、最近海が温かくなってて、ウニも増えてきゃって…。」
「それは悲しいねえ…。」
   どうやら、海が温かくなっているのは、人間が出す『にさんかたんそ』というガスなどが原因のようです。わかめさんをなぐさめて、おさかなくんは家へ向かいます。
「ただいまあ。」
「おかえりなさい。お散歩はどうだった?」
   おさかなくんは、今日あったことをママに話しました。かめじいさんとわかめさんの話をきいて、おさかなくんは気になったことがあったのです。
「ねえママ。海のゴミが増えてるのも、海があったかくなってるのも、人間さんのせいなんだって!」
「うん、そうねえ。でもね、人間さんのなかにも、そういう問題をなくそうと頑張ってる人もいるのよ。例えば、砂浜のゴミを拾ったり、二酸化炭素をいっぱい出す車を使わず歩いて移動したりとかね。」
「へえ。」
   おさかなくんは、そういう人間さんがもっと増えたらいいなあと思いました。
   その日の夜。今朝のお散歩で、おさかなくんはいろんなことを学びました。海のプラスチックや二酸化炭素による地球温暖化。それらを起こしているのは人間だけど、問題をなくそうとがんばる人間もいる。いろんなことを知り、おさかなくんはとってもつかれました。
    ねる前、おさかなくんはおいのりしました。キレイな海がずっと続いてほしい。そんな願いを込めて、
「キレイな海とぼくらの幸せが、ずっとずうっと続きますように。」

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入賞

まずはできることから

鵬翔中学校2年 高階 陽愛

   私には兵庫県に祖母がいます。祖母は家庭菜園を大きくした立派な畑を持っていて、毎日心を込めて自分の食べたい野菜を自給自足できるように楽しみながら育てています。
   祖母の家は比較的京都に近いところにあり山に囲まれ空気の綺麗な場所にあります。
   夏休みを利用して兵庫県に帰省した時、祖母の家にも遊びに行きました。行く道中、山が押し寄せてくるような感覚に襲われるくらい山が近く感じます。車で向かっていると、小さい頃に見ていた山が少しずつ変わってきていることに気がつきました。
   車で一時間したところで祖母の家に到着しました。祖母は元気に畑に入り、いい汗を流していました。
   「よく来たね。」と、冷えたスイカを準備してくれていました。私が大好物だからと毎年育ててくれています。今年のスイカもとてもおいしかったです。すると、ふと祖母の畑の周りに囲いが付いていることに気がつきました。「おばあちゃん、囲いを付けたの?」と聞くと、「冬に向けて付けたんだよ。」と言い、イノシシや鹿が山から下りてきては、みんなの畑で育てた野菜を食べたり、苗を踏まれたりしていると教えてくれました。
   地球温暖化による環境や気候の変化、森林伐採などで野生動物の生息地や食料が次第に失われているため、生きるために食料を求めて私たちの農地まで移動してきているのも現実にあるんだと思いました。
   まだ、祖母は自分が食べる分さえあればと話していましたが、明日には収穫と思った矢先に荒らされていくので、柵を取りつけることにしたそうです。農家の方たちは、生活を脅かされることになるため、様々な工夫をして荒らされないよう取り組んでいました。フェンスに当たると電気が走る仕組みのものなど、その動物に応じたものがあるという話も聞きました。一番多かったのは『いのしかくん』という食害防止フェンスでした。
   人間と野生動物が共存するにはどうしたらいいかを考えることはすでに大きな課題ではありますが、人間によって野生動物たちが生活しにくい環境を作ってしまっていることも考えなければならないと思います。また、地球温暖化によって生息環境が変わり、守られていたことが守られず、私たちの領域にまで下りざるを得ないと考えると、地球温暖化の進行を抑えるため、私はまずリサイクルや、母がよく言う省エネ家電に切り替えることなど、できることから取り組みたいと思いました。
   大好きな祖母がこれからも安心して畑で野菜が作れること、野生動物たちも安心して生活ができるよう、皆でできることから始めませんか。少しずつの取り組みが大きな力になりますように。

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入賞

環境保護と環境ビジネス

鵬翔中学校3年 盛武 怜生

   人類の進化と科学の進歩は切っても切り離せないのと同様に、科学の進歩と環境破壊も切っても切り離せないものだ。これは歴史的に見ても揺るがない事実であり、これからも続く人類の未来においても永遠に発生する葛藤でもある。だからこそ私はこのことに真摯に対応しなければならないと思う。
   現在の日本において、環境保護はどのようなものが成されているのだろうか。ここでは書ききれない程の環境保護の法律や施策が存在している。しかし、本当に環境保護の法律や施策なのかと疑うものも多くあるのが現実である。
   例えば太陽光発電における太陽光パネルの設置についてである。私は、休日に家族とドライブに行くのが楽しみの一つなのだが、行く先々に太陽光パネルが設置されている。住宅やマンションの屋根、大規模商業施設や高層ビルの屋上など設置場所は様々だ。しかし、その中でも私に疑問を生じさせる設置場所がある。それは山中に設置された太陽光パネルである。
   今やどこの山林を見ても太陽光パネルを設置していない所はないのではないか。私は思う、どうして、山林を破壊してまで太陽光パネルを設置するのだろうと。太陽光発電を推進したそもそもの要因の一つに、火力や原子力発電に頼っている日本の発電事情の改善とそれに伴う環境破壊の改善があったはずである。にも関わらず、なぜか今の日本は山林を破壊した上で太陽光パネルを設置しているのだ。私でも分かる問題なのに、なぜ大人はこれを放置するのだろうか。私はその一つの解答に再エネ賦課金やそれに付随する各種補助金が環境ビジネスとして成立しているからではないかと思っている。
   再エネ賦課金とは、再生エネルギーは各電力会社が買い取り、その買い取り費用を電気を使用する国民全員で負担するというものだ。再生エネルギーを推進する国の方針とはいえど、通常の電気料金に追加という形で賦課金を太陽光パネルの設置者へ支払う国民の心情は複雑である。太陽光パネルの設置に伴う各種補助金も然り、国民の税負担にて成り立っている。
   事業者が再エネ賦課金で大きく儲けるには大規模な太陽光パネルの設置が必要だ。市街地の中でそのような大規模な土地はないだろう。だからこそ、山林に目を付けたのではないかと思う。その結果、山林は破壊され、雨水を貯めることが出来ず、動植物はいなくなり、再エネの為に環境保護はおろか破壊されることになったのだと思っている。
   今一度、私たちは、個人レベルで地球を守ることを考えなければならないと思う。賦課金や補助金というお金ではなく、気持ちで解決を目指せる環境保護についてを。

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入賞

地球へ

鵬翔中学校3年 大嘉田 梨音

   「体調はどうですか?」すいません。きっと、私たち人間のせいであまり良くないですよね。私は、今、住んでいる地球が好きです。大好きです。でも、そんな地球は今大変な状態です。未来に美しい地球をつないで行くために、どうすればいいか私なりに考えてみました。
   まずやっぱり、一人一人の心がけが大切だと思います。「塵も積もれば山となる」一人の私ぐらい、ちょっとぐらいという考えでも地球を汚します。逆に、レジ袋からマイバックにペットボトルからマイボトルにと考える人が増えれば、だんだんときれいになっていくはずです。
   次に、一言に「心がけよう」と言われても何をすればいいのか分かりません。だから簡単にできて、地球に優しい事は何なのか考えました。例えば前にも言ったようにペットボトルを買わずにマイボトルを持つ。です。毎日ペットボトルを買う人が一週間マイボトルにしたら二酸化炭素の排出量を1673g、約1.6㎏も減らすことができるんです。他にも給食のストローをなくす、ペットボトルのジュースをドリンクサーバーにする、など私たちにできることはたくさんあります。
   レジ袋に比べてマイバックはダサい、水筒の持ち運びがめんどうと思う人はいるかも知れません。でも、その行動で地球を守れるんだから、そんなのちっぽけです。私はこれからも地球を守るために未来を守るために一つ一つ、私にできる事を頑張ります。私の大切な地球を守ってみせます。一生懸命に頑張る私たちのことをどうか温かく見守っていてください。

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Active賞

タコノアシと私の成長

鵬翔中学校1年 緒方 芽生

   小学五年生の時、一枚のチラシを学校から持ち帰りました。
   私は、興奮気味に母にチラシを見せ「この活動に参加したい」と伝えました。
   母に見せたチラシには、宮崎市にある大淀川の絶滅危惧植物を守るボランティアの募集について書かれていました。
   このボランティアは、タコノアシという絶滅危惧の植物を守るため、大淀川のゴミを拾ったり、タコノアシに日が当たるように周りの雑草をカマで刈り除いたり、育ちやすい所に移植したりしました。
   タコノアシとは、高さ八十センチほどにもなり、五ミリほどの小さな花を咲かせる、吸盤のついたタコの足のように見える植物です。
   このボランティアに参加したきっかけは、私が植物が好きだという事、少しでも絶滅危惧種を減らせたらいいなと思った事が大きな理由です。
    私がそう思った理由は、以前からテレビや本などで絶滅危惧種について知っていましたが、私自身の行動で、植物が絶滅危惧種にならないよう少しでも貢献したいと思ったからです。
   タコノアシを保護するボランティアは大淀川での活動のために、ぬかるみもあり服も手も汚れましたが苦になりませんでした。
   また、活動中に見つけた三ミリ程のとても小さなカニも手の平にのせて観察する事ができ嬉しかったです。
   このボランティアに参加してから、大淀川にもゴミが落ちている事を知りました。
   そして私は、普段道を歩いている時でさえ、ゴミが落ちている事が気になり、拾えるものは拾ってゴミ箱に分別して捨てるようになりました。ノアシの保護活動の後から、道のゴミを拾うようになった姿をみて、母は令和五年度の宮崎市環境学習指導者養成講座に参加し半年かけて学び、終了証をもらっていました。
   このように環境について実際に体験や経験をする事で、人は自分事になり身近なところから変わっていくのだと思います。
   私が環境について考え行動するきっかけになったのは「絶滅危惧種を守るボランティア」ではなくてもいいので歩きながら目に入る所のゴミ拾いや、家のゴミの分別、そもそもゴミを減らす工夫などからやってみませんか。それだけでも絶滅危惧種への良い環境にも繋がり、私たちの世界も少し変わるかもしれません。

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Active賞

これからの地球

鵬翔中学校1年 木下 耀斗

   あるところに、二匹のカニの親子がいました。
「お父さん」
「なんだい?」
「何かめずらしいものがあるよ」
「へぇ、どんなのだい」
「とう明でひらひらしてるの」
「ああ、それはプラスチックだよ」
「プラスチック?」
「ああ、私たちはよく分からないが人間が使うらしい、そして使い終わったら、ポイッて捨てちゃうんだ。それをね。まちがえて魚とかが食べちゃうことがある」
「それ、食べていいの?」
「いいわけない。死んだ例もある。」
「えぇ〜。プラスチックってなくならないの?」
「ああ、それどころか、年々増えている」
「どうすればいいの?」
「お、来たぞ」
「何が?」と目を向けると
「うわぁ〜人間がいっぱい」
「ごみ拾いだ。プラスチックや他のごみを集めてるんだ」
「へぇ〜ありがたいね」
「あぁ、だが、人間のせいで起きた地球の問題はたくさんあるんだ」
「へぇ〜」
「私らは見ることしかできんが、がんばってほしいな」
「うん」
「きっと、きっと、みんなが住みやすい地球にしてくれるよ」
「ねぇ、他にもっていってたけどどんな問題があるの?」
「今良いところだったのに、まぁ良いだろう。気温が上がっていく温暖化や砂漠が広がる砂漠化、全部人間がやったことだ」
「でも、さっきみたいにそれを良くしようとしている人間もいるんでしょ」
「うん、だがしかし、今一度、人間目線でなく、他の動物、地球の目線で、今の状態を。これからの地球のために。

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佳作

川との向き合い方

都城泉ヶ丘附属中学校1年 赤峰 大斗

   僕の家の近くには大淀川があります。普段は静かでおっとりと流れる川で、河川敷には遊歩道もあり、スポーツなどが行われているところもあり、豊かで安全な川ですが、台風などがくると、その様相は一変します。
   一昨年の九月のこと。台風十四号が宮崎をおそい、大淀川の水の量が増え、氾濫してしまいました。僕が当時通っていた川東小の一階は浸水被害を受けました。その時からしばらくの間、今までにない生活が始まりました。一年生の荷物や机を三階まで移動させたあと三階で一年生が授業を受けることになったり、運動場にプレハブが建てられ、事務室や校長室、職員室が移動したりしました。何ヶ月もこのような生活が続きました。そして、やっと二月に床や棚がきれいになり、今まで通りの学校生活に少しずつ戻っていきました。
   僕はこの体験で、川の恐ろしさが分かりました。また、自然の強さも分かりました。そこで、どうすれば浸水を防ぐことができるのか考えました。そして、二つ考えつきました。
   一つ目は、ドアや窓に板を設置することです。そうすることで水が家の中に入ってこないと考えました。これは簡単に出来ることだと思いました。二つ目は、雨水ますの上をそうじすることです。そうすることで、大雨が降っても雨水がしっかり流れて水があふれにくくなると考えました。これは、地道にやり続けることだと思います。
   最近は、急な夕立やゲリラ豪雨が多く発生しています。そのため、川が氾濫する可能性が高いです。もし川が氾濫してしまったときのために、日頃から備えをして浸水を防ぎたいです。
   大淀川は、とても清らかで風がふくととても心地良い音が聞こえてき心が和みます。そんな大淀川は、僕達にたくさんの恩恵を与えてくれています。そのことに、とても感謝しながら大淀川と向き合っていきます。

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佳作

生命を育む地球の水や海

鵬翔中学校1年 増田 桃子ま

  人間が生きていくには、水が必ず必要です。先日、カカ・ムラド・ナカムラのおじさんという本を読みました。カカ・ムラドとは医師中村さんの愛称でアフガニスタンの言葉で「情熱おじさん」を意味します。中村さんはアフガニスタンの人々を救うため医師として働いていたのですが、人々の飲み水が汚染されていたので病気が治りませんでした。そこで、井戸の掘削や用水路の建設に取り組み多くの人の命を救いました。日本は、インフラ整備が整っています。世界百九十六カ国のうち水道水が飲める国はわずか九カ国で日本もその一カ国に入ります。日本に生まれて幸せだと思います。
   水の旅路を調べると、水は循環しているそうです。海や川で蒸発した水は上空で冷やされると雲に変わり、雨や雪となって地上に戻ります。地上に降った水は地下水になったり、人間や動植物に利用されて最後にはまた海に戻っていきます。私たちが出来る事は、できるだけ水を汚さない使う事だと思います。
   水の中にいる小さなプランクトンは、汚れを食べてきれいにしてくれます。しかし、プランクトンの働き以上の汚れが川や海に流れると、水は汚れてしまいます。汚れの原因は約七割(東京湾の場合)は、料理をしたりお風呂に入った時に出る生活用水です。あと、工場排水なども原因となっています。
   どうすれば、川や海の水をきれいに出来るか考えました。使い捨てのプラスチック製品などをリサイクルする、料理はちょうどより量を作り、食品ロスを減らす。流しの排水口に調理くずをできるだけ流さない、食用油はできるだけ使い切りかためて燃えるゴミとして捨てる、食器や鍋等のひどい汚れや油は紙等で拭いてから洗う、植物成分でできた石ケンや無リン洗剤を使用する、お風呂の残り湯はそのまま捨てずに洗濯に使うのが良いと思います。
   浄化センターでは、汚れた水をさまざまな池で水と汚泥にわけていきます。水に溶けない汚れを沈めた後の水は反応タンクに送られ、微生物が汚れを食べることによってだんだん水はきれいになっていきます。汚れを食べて重くなった微生物を沈ませて、きれいになった上澄みを塩素消毒して川へ流します。こういった努力で水道水が飲めるのだなと解かり、感謝しました。
   今回、水について調べてみて、今までより意識して水を汚さず節水して生活していこうと思います。一人一人の心がけが大切ですね。

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佳作

海奈ちゃんの大冒険

鵬翔中学校1年 石山 明依

   これは自然が好きな女の子のお話です。女の子の名前は海奈ちゃん。海奈ちゃんは明日が楽しみで、うきうきしていました。なぜなら明日、都城市に住むおばあちゃんの家に一人で行くからです。
「海奈ちゃんおう寝よっか。」とお母さんに言われて寝ました。
   次の日海奈ちゃんはお出かけバッグに荷物をいれてさぁ出発です。お母さんは大きいお腹をさすりながら海奈ちゃんに
「この駅で降りてね。おばあちゃんを困らせたらだめよ。」と心配すると、
「大丈夫だよ。海奈お姉さんだから。」と言って出かけました。
   海奈ちゃんが電車に乗った次の瞬間です。とつ然目の前に二人の精霊が現れました。
「こんにちは、海奈ちゃん私は海の精霊よ。」と、精霊が話し出しました。海奈ちゃんは、
「海の精霊さん?」と少しとまどっています。すると、
「僕は、森の精霊さ。僕たちは海奈ちゃんに
   お話しがあってきたんだ。」
「お話し?」そう海奈ちゃんが聞くと、
「うん、私たちはね、海那ちゃんのおじいちゃんから頼まれて来たの。」
「さて、さっそくだけど海那ちゃんは、海は好きかい?」
「うん。」
「実はね、海と森は仲良しなんだ。」
「えっ場所が違うのに?」
「そうなんだ、海は森がないと生きていけないんだ。」
「そうよ、海と森はつながっているの。でも最近は森にゴミを捨てる人がたくさんいて困るのよね。」
「えっどうして?」
「さっきも言ったようにね。海と森はつながっているからね川を下ってゴミが海へながれつくんだ。」
「そうだったんだ…。」
「まもなく○○駅にとう着します。」アナウンスが流れました。
「あら、もう時間?」
「ねぇ、なんでおじいちゃんは海奈にこのお話しを頼んだの?」
「あのね、海奈ちゃんのおじいちゃんは自然が大好きだったの。そこで同じように自然好きな海奈ちゃんが産まれたの。」
「でも、最近は自然を大切にしない大人がいるから海奈ちゃんがお姉ちゃんになる時に、この話をしてくれと頼まれたの。」そう言っている間に駅に着くと精霊たちは消えておばあちゃんが目の前にいました。おばあちゃんは
「よくきたね。海奈ちゃん。」と言うと海奈ちゃんはにっこり笑って言いました。
「おばあちゃんあのねー。」数日後、海奈ちゃんに妹ができました。その子の名前は「林(りん)」ちゃん、海奈ちゃんは可愛い妹を見ながら、林ちゃんも自然が好きだといいなと思いました。

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佳作

みんなでサンゴを守ろう!

鵬翔中学校1年 槙 みのり

   私は去年の秋に沖縄に行った。沖縄といえばやはり海。ということで、家族みんなでグラスボートに乗った。すると色とりどりの熱帯魚が。水深が深くなるにつれてサンゴ礁の周りには、たくさんの種類の熱帯魚が共存していた。グラスボートの運転手さんは、
「絶対にサンゴの上には降りない。触らない。」と話していた。
   この体験をして、私はサンゴについて調べた。
   まず、サンゴが担う役割だ。それは主に二つ。「魚のすみかになる」ことと「海中二酸化炭素濃度の調節を行う」ことである。この役割には、どちらとも「光合成」が関係している。サンゴの中には「褐虫藻」という単細胞があり、この細胞が日光と海中の二酸化炭素を使って光合成を行う。まずここで二酸化炭素を吸収するため海中の二酸化炭素を調節するということになる。また、光合成をすると栄養ができる。その一部をサンゴを通して周囲の生物に与える。このため、サンゴは魚のすみかたとなる。
   沖縄でグラスボートの運転手さんがサンゴの上に降りない触らないと話していた理由。それはもうすでにサンゴは死滅の危機におそわれているからだ。ではなぜ、そうなったのか、理由は大きく三つある。
   一つ目は白化減少が起きたからである。白化減少とは、褐虫藻がサンゴから抜け出して白くなり、しばらくすると死んでしまう現象である。こうなってしまう理由は、海水温が三十度を超えてしまったりサンゴがストレスをためてしまうといったことが多いそうだ。
   二つ目はオニヒトデの大量発生だ。オニヒトデはサンゴを食べ物としていて少しずつサンゴの数が減っている。
   三つ目は海洋汚染という理由である。人間による排水や土砂の流入による海洋汚染だ。
   沖縄では、サンゴを守るためにさまざまな活動を行っている。例えば、サンゴの採集を禁止する条例が作られていたり、オニヒトデを駆除するなどである。
   また、私が住んでいる宮崎県にも百種類以上のサンゴが生息している。しかし、ここでもオニヒトデの増加によって数が減ってきている。今、私にできることは、「洗濯洗ざいの適性率を守る」ことや「海や川にポイ捨てしない」ことなど小さなことだ。この積み重ねで、私はサンゴを守っていきたいと思う。

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佳作

みんなで守ろう!!さんご礁

鵬翔中学校2年 鏡 創一

 小さいころに見つめた海
その中にある海の花畑
それを見て笑う君と
そんな君を見れて暑くなる僕

 少し大きくなって見てみた海
その中の花は少し枯れていて
心なしか魚はどこかに行って
それを見て悲しむ君と
ある知らせを聞いて悲しむ僕

 もっと大きくなってふと見た海
その花は白くなっていて
魚たちも元気がなくて
君は遠くに行ってしまって
僕は「この花また咲き出せば」と心の中で

 大人になって見つめた海
花は前より明るくなって
魚たちも増えてきて
そろそろ君もかえってくるかな
それまで僕がこの花畑を毎日毎日守っている

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佳作

それは本当?

鵬翔中学校2年 田尻 彩香

 私は、五つの環境問題をそれぞれ考えた時に疑問に思うことがいくつかあります。なので私は、その原因と解決策を考えてみました。
まず1つ目、温暖化です。現在、地球温暖化の原因は温室効果ガス(二酸化炭素など)と言われています。
しかし、それは本当なのでしょうか。これは、私達が木を切ったから二酸化炭素が増えたという考えです。
私は木を切ったことによって地面に日光があたり、温暖化が進んでいると考えています。なぜなら、土は光合成をしないからです。
そして解決法として、やっぱり木を植えるのは良いと思います。木が日光をさえぎってくれるからです。
次に、森林です。今、太陽光発電のためのソーラーパネルが山におかれています。では、なぜソーラーパネルをおく必要があるのでしょうか。
太陽光パネルは、二酸化炭素を排出しないため、環境にやさしいからだそうです。
しかし、そのソーラーパネルを作るためにに私達は火力発電から生まれたエネルギーを使い、輸送するのに燃料をもやしています。果たしてこれは、本当に環境にやさしいのでしょうか?
この解決策は思いつきませんでした。ソーラーパネルを山に置くのは私は反対ですが、家庭に置くことは賛成します。
そして3つ目は、水質です。小学校で学ぶ赤潮や青潮(アオコ)がそうです。
しかし、これは私達が海にゴミを捨てているために起きているのかもしれません。
4つ目は、海洋です。これも水質と同じようにポイ捨てしないように心がけないといけません。
5つ目は、大気です。大気は主に工場からというイメージが強いですが、別の物でもあると思います。
例えば、車やタバコです。車を使わずに自転車で行ってみたり、タバコをすうのをやめてみたりすると良いのではないかと思いました。
私は、それぞれちゃんと向き合えば解決できそうだなと思いました。

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佳作

森林の大切さ

鵬翔中学校2年 池上柚希

   私たちは森林を守っていくことが大切だと思います。
   なぜなら、酸素は光合成によって生み出され、その光合成をするのは森林だからです。
   もしも、森林をなくすと、二酸化炭素の割合が多くなって、生活できなくなります。
   また、森林があることによって陰ができ、地球温暖化によって気温が高くなっていても森林の中は比較的涼しくなります。
   そして、雨が降ったときには、森林の土でろ過され、きれいな水となり、川や海に流れていきます。
   森林がなければきれいな水や川、海は得られないかもしれません。
   このように、森林は人間と地球のくらしを支えている大切でなくてはならないものです。
   だから私は、この森林を守るために三つのことを考えました。
   一つ目は、今の森林の現状をしっかり「見る」ということです。今の森林は、木材を得るためにたくさん伐採されて、森林資源がこかつしています。なので、もっと木を植えて未来の森林を守れるといいなと思います。
   二つ目は、環境について、「考える」ということです。いち早く環境保護のための対策を考える必要があると思います。三つ目は、日本の木材を使用した商品を買って、森林にこうけんすることです。このような「行動」に移すことで、森林は守られていくと思います。 私たちが森林にできることを日々コツコツしていって、少しでも森林が豊かになってほしいです。

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佳作

広い世代で対策を

鵬翔中学校2年 小田 帆乃佳

   二千二十四年、地球温暖化が始まって約三十九年が経った今、地球温暖化は一方的に進行していくばかりだ。
   「地球温暖化対策」として、さまざまな取り組みが行われているが私たち人間が日頃から積極的に行わなければ、無為徒食である。したがって私は二つ提案する。
   一つ目は「地域で定期的に呼びかけをすること」だ。そうすることでより地球温暖化に対する意識が高まっていくのではないかと考えたからだ。例えば「節電」。照明を使う時間はなるべく短くしたり、使わない時はこまめに消したりすることやテレビを見ていない時は電源を切ること、冷蔵庫の中身を整理して物をつめすぎないようにすることなどが挙げられる。私はこれらで最も使用していると考えたものは待機電力である。待機電力は電化製品が使用されていないときでもコンセントに接続されていることで消費される電力という、私たちの生活上では切っても切りはなせいない存在だと言えるだろう。だからこそ、一気に対策をするのではなく地域での呼びかけで意識するようにし、気軽にできることから始めるべきであると思う。
   二つ目は世の中では必須といわれる情報端末に「地球温暖化対策のゲームアプリを入れること」だ。ゲームは若者を中心として活発に広まっている。さらにゲームは中毒性がかなり高いので一日に何度も見返すだろう。つまり、地域での呼びかけより意識することができるのだ。では若者向けではなく高齢者向けだとするとどうなるのか。私はこう考える。前提として高齢者が情報端末を日常生活において使うことは極めて低いだろう。また、情報端末を持っていない可能性も十分にある。そこで、テレビを通して地域温暖化の対策を伝えるのだ。テレビの画面を見ないと仮定しても音で伝えるので分かりやすくなるだろう。だが、高齢者は音が聞き取りにくいという声も少なくはない。なので、通常より少し大きめの字幕をつけるのだ。若者から高齢者へと広い世代に伝えることで地球温暖化の進行を少しでも止めることができるのではないかと考える。
   私は地球温暖化の進行を止めるために、広い世代で対策をとっていく必要がある。今から始められることとして、「地球温暖化」という言葉だけでも日頃から意識することだと思う。

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佳作

海を守るために

鵬翔中学校2年 横山 葉音

   「環境問題」この言葉を聞くと、私は海洋汚染を想像する。それは、私が小学生の頃に行った水族館がとても衝撃的だったからだ。小学生の時に、私は沖縄の水族館を訪れた。たくさんの魚や、大きなジンベエザメを見て、とても楽しかったことを覚えている。そんな楽しい水族館の中に、海の問題について学習できるコーナーがあった。そこには、一見何か分からないものが展示してあった。それは、イルカの胃であった。イルカの胃の中にはプラスチックやビニール袋が詰まっていた。ビニール袋をえさと間違えて食べてしまったそうだ。人間が捨てたごみによって、イルカの命が奪われたのだ。その展示は私の記憶に強く残った。
   私は、海洋ごみについて調べてみることにした。残念ながら、日本の海洋プラスチックごみの流出量は先進国の中で二番目に多いらしい。現在、海に漂う海洋ごみの総量は約一億五千万tにもなる。海で暮らす生き物に悪影響が出るのは当たり前だ。もしも、今のペースのまま、ごみが増え続ければ、二〇五〇年には魚よりプラスチックごみの量の方が多くなると予測されているそうだ。そうなると、海で暮らす生き物だけだはなく、人類にとっても大きな出てくるだろう。このような流れの中で、世界的にも海洋ごみ対策の取り組みが行われているそうだ。
   その中の一つが「レジ袋の有料化」だ。二〇二〇年頃から段々と広がり、今や当たり前になっている取り組みだ。このレジ袋の有料化は、効果があったのだろうか。実際、私は有料化されたばかりのときは、お金がもったいないと感じた。そのため、エコバックを持って行くようにしていた。しかし、最近は面倒くさいという気持ちが大きくなり、レジ袋を購入することが多くなった。他の人はどうだろう。ビニール袋の購入率について調べてみた。有料化が始まり一年たつと、約半分にまで購入率が下がっている。だが、近年、少しずつ購入率が高くなってきていることが分かった。どうやら他の人も私と同じような考えらしい。購入率が下がっているということは、ごみとなる袋自体が少なくなっているのである程度の効果はあるだろう。しかし、私が大事だと考えるのはその先である。レジ袋であろうが、その他のプラスチックであろうが、プラを購入したときは、捨てずに、ごみ袋として再利用したり、プラごみとしてリサイクルに回したりする。レジ袋をプラスチックなどではなく、資源として考えることが、海洋ごみを減らすことにつながっていく。それを周知することも大切ではないだろうか。
   海を守ることは難しいことではない。まずは、海洋ごみの問題を周知の事実にすること。そして、分別など小さなことでいい、一人ひとりができることを重ねていくことだ。その小さな取り組みが大きな海を守ることにつながっていくのだ。

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佳作

私の故郷

鵬翔中学校3年 迫田 美咲

   私の生まれ育った町「綾町」は、大自然に囲まれた、自然豊かな町です。「照葉樹林都市」「名水百選」そして「ユネスコエコパーク」にも選ばれています。私は生まれたときからそんな綾町で育ち、幼稚園時代には、ネイチャーゲームを楽しんでいました。川遊びでは、川に住んでいる生き物を見つけたり、流れにのって浮いたりしてみんなで楽しく遊んだことを覚えています。また、幼稚園近くの公園でいろいろな生き物を見つけたり、草花を見つけたりしていました。また、小学校の頃には、学校にいる生き物を見つけたり、ビオトープに行ったりして綾町の自然の良さについて学んできました。す。花火やバーベキューの跡が片付けもしないまま、残っていました。綾町の人たちは、河川清掃といって、堤防や道路を地域住民できれいにする活動を行っています。私も、小学校の頃、子ども会で毎回参加していました。地域の人の努力で守られている自然環境を、町外から遊びに来た人たちが汚していくのです。私には「きれいな川で楽しく遊んでほしい」という思いがあります。それによって綾町の観光も盛んになります。しかし、一部の心無い行動で綾町の自然が壊され、地域住民の努力も壊されてしまうのはとても残念なことだと思います。
   豊かな自然を守っていくこと、それは地域の人だけの力ではどうしようもない部分がたくさんあると思います。一人一人がしっかりと自覚を持ち、ゴミを持ち帰る、そして自然を大切にするという意識を持つことができれば、自然は守られると思います。そして、この環境をみんなの力で守っていくことが大切だと思います。
   私は綾町が大好きです。これからも綾町の自然がいつまでも残っていけば良いなと思います。

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佳作

自然の呼びかけ

鵬翔中学校3年 立本 莉子

 僕は数年ぶりにおばあちゃんが住む、海がきれいな町へやってきた。
「久しぶり‼」
そう言うとおばあちゃんは嬉しそうに目を細めてくれた。
「ちょっと海行ってくるね。」
そう言って、たまらずかけ出した。僕は小さな時からこの海と自然が大好きだ。あの気持ちの良い青い海と風を感じたい。見えてきた風景に嬉々として砂浜に足を沈ませる。しかし、いや、違う。その数秒後になぜだか違和感があった。しゃがんで海岸をよく見てみる。すると小さなプラスチック片がたくさん落ちていた。
「なんで…。」
僕はこの状況を見て愕然とした。そして海へと近づいた。僕が大好きだった海は、生き物たちはー。
「ぶはっ。」
その瞬間、顔にビニール袋がとんできた。そしてそのままとんでいき、今にも海へ流されそうになっている。
「待って‼」
全力で走ってそれを手にした。誰かが捨てているのだろうか。そう思うと心が締め付けられるような感覚になった。
「あおい。」
呆然と佇む僕に誰かが声をかけた。おばあちゃんだ。
「私たちが大好きな海を、宝物を、守っていかないとねぇ。」
僕にそう言った。まだ手の中にあるビニール袋を強く握りしめて目を閉じた。風の音、波が立つ音、鼻につんとくる潮のにおい。全部僕が、僕たちの大切なもの。聞こえる?自然の叫びが。僕は目を開けて、強く決意した。僕が絶対に守るんだ。子供の頃から寄りそってくれた大好きな海を自然を。もう少し大人になった僕がここから見る景色が、素晴らしいものでありますように。

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佳作

日々の意識の改善を

都城泉ヶ丘附属中学校3年 恒松 光太郎

   僕は、中学二年生から学校の外掃除を担当しています。作業内容は、学校と、学校のそばを流れる川の間を繋ぐ、階段状の道に生えている雑草を抜くというものです。
   「うわっ、すごい匂いがする!」ある日、掃除場所に行くと、川の方から異臭が漂ってきました。見てみると、午前中の雨で増水した川から、水があふれていました。そして、水浸しだった一番下の段には油のようなものが浮かんでいました。近づいてみると、その階段には、死んだ鳥や、ひっくり返っている複数のカニの姿がありました。
   これまでも、雨や、それによる川の増水によって、階段が水につかったことはありましたが、油が浮いていたことはありませんでした。生き物が死んでいるのを見かけたこともありません。
   「この油は人間が不適切に廃棄したものでそれによって、動物が命を落としたのかもしれない。それとも排水として流れたのだろうか……。」
   いろいろな思いが頭に浮かぶ中、以前理科の授業で聞いた話を思い出しました。
   「動物の種類と数はピラミッド型になっているんだ。どこかの層の数がある程度増減しても、しばらくしたら元に戻るようになっている。そうやって、地球の生態系のバランスが保たれいる。」
   そして先生が例として挙げられたのは、鳥です。
   「もし、鳥の数が増大したら、鳥を食べる捕食者の数が増える。そのため、鳥の数は減少して元通りになる。鳥が減少しすぎた場合は一羽にいきわたる餌の量が多くなり、鳥の数は増えて元通りになる。ただ、このバランスの取れた生態系のシステムを歪める存在がいる。それが人間だ。
   人間の数が爆発的に増加しており、生活で排出される物質や、森林の伐採などの影響で地球環境が変化し、数を大きく減らした生物がいます。生態系がバランスを失いつつあることで、人間自身も、食糧危機といった大きな影響を受ける可能性があるのです。環境問題を改善するために、ボランティア活動や清掃活動なども大切なことですが、そういった活動に参加できないときでも、環境問題を自分事として認識することで、日々の生活の中で、廃棄物をしっかりと処理するといった意識的な行動が取れるようになることが大切だと思います。
   小さな意識的な行動が、環境を守り、そこに生きる生物、引いては人間自身を守ることに繋がるのだと感じました。

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もぐら賞

温暖化

都城泉ヶ丘附属中学校1年 出水 慶佑

   今の世界は地球温暖化で年々夏は最高気温を更新しています。そもそも温暖化とは何か。地球温暖化は人間の活動によって、大量の二酸化炭素が出されて地球の気温が上がり、気候や生物がバランスを崩している現象です。これによって南極の氷がとけて崩れ落ちて、海面が少しずつ上がっています。そのために世界はSDGsを作って、できるだけ人々が取り組んでいるが、人が少ないのです。
   まず、現代がどんな状態かすべて把握しているわけでもないのにこれを「約2030年に達成したいです。」など、あと約6年で今の社会から持続可能な社会にするなどそんな非現実的なことをしようなど…。
   まずSDGs に取り組んで海外へ行っている人も数多くないですし、それより目の前にある一番できそうな事、例えば、真ん中ぐらいの経済発展している国をもっとサポートしてあげてから、貧困の国を助けてあげたり、今は一番ぐらいを争う貧困な国に行っても助ける人数が限られています。それで経済発展ができそうだけどできない国に助ける人があまり行かなくなって高齢化などでそのまま経済が落ちてしまっている、そういうことなのです。だからといって僕がどうこうできる話ではありません。なぜなの子どもですから、かと言って大人になってノーません。
   この文は今の世界の現状を最低限伝えただけです。今まで言った言葉の事を思っている人も少しぐらいいると思います。
   ともかく、地球温暖化は人の取り組み次第抑えられるから、そこら辺を徹底すれば地球温暖化はおさまると思います。

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